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俺の幼馴染みは優しい。
他人の事ばかり考えて自分を後回しにする。
だからAには自分の事を大事にしてほしいし、今まで他人に優しくした分幸せになってほしい。
そんな事考えてたらいつの間にかAの事が好きになっていた。
Aが洸希に恋をした事には本人より先に気付いた。あんなA、始めてみたから。
生まれた時から知ってるから些細な変化でもすぐに気付く。
俺の方がAの事ずっと前から好きだったのに。洸希に取られたみたいですごく嫌だった。
だけどAが幸せになれるなら、そう思って自分の気持ちは心の奥底にしまった。
今日、洸希と夏輝が上手くいったのを聞いて、Aは悲しんでるのに喜んだ自分がいたのがすごく嫌だった。
自室の窓のカーテンを少しだけ開き、隣に住むAの部屋を見る。
部屋は真っ暗だった。いつもなら夜中までずっと電気ついてるのに。

「明日、Aの好きなラーメン屋に連れてこ…」

Aにメッセージを送り、俺は風呂場へと向かった。

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