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泣きすぎて頭いたい。
颯と家に帰り、着いて早々ベッドへダイブした私は頭痛とたたかっていた。
時間を確かめるためスマホの電源をつけると高校の体育祭の時に撮った四人の写真がうつった。癖になってるのか、無意識に片想い相手を見つめる。

私の親友である夏輝ちゃんと私の初恋相手の洸希、そして幼馴染みの颯と私。みんな同じクラスで中学からずっと仲良し。

「明日も学校か。いつも通り、できるかな…」

応援しなきゃよかった、私の方がずっと前から好きだったのに、なんて、私が洸希の事好きなの、なっちゃんにも言ったことないのに。

ピロン、と手元のスマホから通知がなる。

「…なっちゃんからだ」

なっちゃんとのトーク画面を開くとそこには、「Aのおかげで洸希と付き合う事ができました！！ほんとにありがとう！！」とお礼のメッセージがきていた。

『二人が付き合えてよかった！！私も自分の事のように嬉しい！』

ほんとは嬉しい、なんて思ってもないくせに。なんて自分で自分につっこむ。

今日はもうしんどいし寝よう。
私は嫌な現実を見ないために頭から布団にかぶり、眠りについた。