story56 「一緒に」 ページ7
〜アッシュside〜
「それじゃ部屋に戻るわ！お前も早く戻って寝ろよ！」
そう言って、自分の着ていたパーカを俺に掛け、逃げる様に部屋へと戻って行くAの背中を見送り溜息をついた。
「はぁ、なかなか信用してもらえねぇな」
いつもの姿を見てると何も考えてない軽い人間の様に感じるが、多分Aは他の奴らよりも色々何かを抱えてる気がする。
ふとした瞬間に見せる顔は、いつも寂しそうに見えるから……。
Aが掛けてくれたパーカーを握り絞め、俺は二人を連れて行くことを決意した。
そして、時間がかかってもいい。
いつか、Aが自分から過去や抱えてる何かを俺に話てくれる日を待つ。
そう心に決め満点に輝く星空を見上げながら、遠い未来のことを静かに考えた。
次の日
「おい。英二、A起きろ」
「…ぅうん……もう少し」
朝になり、シングルのベッドで二人仲良く寝ている英二とAに声をかける。
英二は反応を見せたものの、Aは布団に潜ったまま、うんともすんとも言わない。
はぁ、先に英二を起こすか。
俺は銃を出し、英二の頬を軽くつつく。
すると、目を開けた英二が顔を真っ青にして飛び起きた。
「うわぁぁあ！！ビックリした！悪い冗談？」
何が冗談だよ。
何て思いながら、持っていた銃を英二へと手渡す。
「これはお前のだ」
「え？」
呆けた顔をする英二に銃の使い方を説明する。
連れて行くと決めた以上、これくらいの用心は必要だろう。
「戦いが始まったらお前を守ってやれない。だから、自分の身は自分で守れ」
「……分かった」
少し複雑な表情を見せながらも、大人しく銃を受け取った英二。
「そんな情けない面すんなよ。五分で朝飯らしい、早く着替えろ」
「うん」
英二がベッドから降りた後、まだ眠りこけるAの布団を捲った。
「おい、起きろ！何時まで寝てんだ」
ーーーーーーーokita sakura−−−−−−−−
早くもシーズン２にいきまして、少しずつ読んで下さる方も増えありがたい限りでございます！
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あーー(プロフ) - 更新うれしいです！！次の更新も楽しみにしてます！！！！！ (2020年6月24日 18時) (
レス) id: a1e0615f33 (このIDを非表示/違反報告)
沖田さくら(プロフ) - リフリフさん» そう言って貰えると凄く嬉しいです！BANANAFISHの沼に体全体で入り込んでしまった民なので、この作品を書けて凄く嬉しいんですよ！いつも応援本当にありがとうございます！ (2020年6月23日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
リフリフ(プロフ) - いつも素晴らしい投稿ありがとうございます。いつも作品楽しんで見させて頂いてます。!次回の投稿もとても楽しみです！作品制作頑張ってください！ (2020年6月23日 18時) (レス) id: dbff0995a0 (このIDを非表示/違反報告)
沖田さくら(プロフ) - 恋雪さん» なんと！胸が高鳴るのは、嬉しいお言葉です！！BANANAFISHを知っている人が私の周り少ないので、こうして小説を読んで下さる方がいて、とても嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年6月20日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
沖田さくら(プロフ) - しおさん» 何度も読み返して下さっているとは！感激で涙が出ます！主人公とアッシュのこれからを是非お楽しみ下さい！ (2020年6月20日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
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