story77 「上の空」 ページ28
散歩中も頭の中はショーターのことばかりだった。
帰ってきたらアッシュと話をする。
そしてショーターは、アッシュに初めて嘘をつく。
真実を知っているのは、僕とショーター、そしてユーシス。
「A！」
「え？」
顔を上げると目の前には英二の顔があり、俺は目を見開いた。
いつの間にいたんだ？
「どうした？」
「どうしたじゃないよ！何度呼んでも反応が無いから心配したじゃないか！」
「マジ？そりゃーごめん！」
ヘラヘラと笑いながら部屋を見渡す。
此処はリビングか……。
いつの間にか俺の傍から居なくなったユーシス。
「ユーシスは？」
「あぁ、彼なら部屋で休むって言ってたよ」
「そっか……」
ショーターは何時戻ってくるだろう。
俺がちゃんと話をしない……と。
そう思った所で、俺の思考は止まった。
現場にいなかった俺が、ショーターと何の話をするって言うんだ。
「嘘はダメだよ」とか「アッシュに全部話そう」とか、そんな事を言うのか？
俺がそんなことを言ったら事態は、もっと悪い方向に向かってしまう。
仲間間で妙な疑いが生まれ、亀裂が入ることは絶対にあってはいけない。
どうするべきだ。
考えろ、考えろ。
「ただいま」
「あ！ショーターが帰ってきたね！おかえり！」
英二が声を弾ませながら玄関へと向かって行く後ろ姿を見ながら、俺は思考を巡らせた。
「おかえり」
「おう、さっきは悪かったな」
「良いよ。別に……」
疲れた様子で戻ってきたショーターは、俺にそれだけ言って二階へと上がって行った。
きっと今からアッシュに会いに行くんだろう。
話が終わった後、ショーターは一度一人になる。
アッシュが降りてきたら、入れ違いで彼の元に行こう。
そして暫くしてアッシュが何時も通りの笑顔で降りてきた。
俺はその横を通り過ぎ、早足でショーターの元に向かった。
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あーー(プロフ) - 更新うれしいです！！次の更新も楽しみにしてます！！！！！ (2020年6月24日 18時) (
レス) id: a1e0615f33 (このIDを非表示/違反報告)
沖田さくら(プロフ) - リフリフさん» そう言って貰えると凄く嬉しいです！BANANAFISHの沼に体全体で入り込んでしまった民なので、この作品を書けて凄く嬉しいんですよ！いつも応援本当にありがとうございます！ (2020年6月23日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
リフリフ(プロフ) - いつも素晴らしい投稿ありがとうございます。いつも作品楽しんで見させて頂いてます。!次回の投稿もとても楽しみです！作品制作頑張ってください！ (2020年6月23日 18時) (レス) id: dbff0995a0 (このIDを非表示/違反報告)
沖田さくら(プロフ) - 恋雪さん» なんと！胸が高鳴るのは、嬉しいお言葉です！！BANANAFISHを知っている人が私の周り少ないので、こうして小説を読んで下さる方がいて、とても嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年6月20日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
沖田さくら(プロフ) - しおさん» 何度も読み返して下さっているとは！感激で涙が出ます！主人公とアッシュのこれからを是非お楽しみ下さい！ (2020年6月20日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
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