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story71 「少しの違和感」 ページ22

〜アッシュside〜
Aが帰って来ないことが気がかりになった俺たちは、父さんの店に引き返していた。


「A何してるんだろうね」

「さぁな」



暗い夜道を歩きながら、英二とショーターと話をしていると隣の茂みから何かが動く音が聞こえた。



なんだ。




「英二、後ろに下がれ」




俺とショーターは銃を構え、英二の盾になるように立つ。




「誰だ」



その場に緊張が走る。



「アッシュか!あの坊主が!」

「父さん?!それにジェニファ」




構えていた銃を下ろし、血相を変える父さんの話を聞く。



店に複数の男が乗り込み、Aが二人に逃げる様にと指示を出したと。


それで二人は慌てて俺達を探しに来たんだという。




「アッシュ!」

「英二は此処で待ってろ。ショーター行くぞ!」

「おう!」




ショーターと共に店へと走り出す。


俺のことを避けているかと思えば、俺の家族を守ったり。


アイツの行動は意味が分からないことばかりだ。




明かりがつき、窓ガラスが割れた店を前にし俺たちは息を潜めた。



「アッシュ」

「まだだ。まずは様子を見る」



相手に悟られないよう、中の様子を見ると、二人の男に殴られているAの姿が目に入った。



「アッシュは何処に居る!」

「だから、知らないって言ってるでしょ?お兄さん達、怖すぎるよ〜」

「へらへらしてんじゃねぇ!」



今すぐにでも中に突撃したい衝動を抑え、俺はショーターに支持を出す。



「俺が撃ったら、お前はAを救助しろ。いいな」

「あぁ」


Aに気を取られている隙を見て、俺は一人の男の頭に狙いを定める。


そして、一発の銃声が鳴り響く。


「ショーター!」

「おう!」



中に入ったショーターがAを救助する隙を見て、俺はもう一人の男を殴り倒す。



俺の蹴りでのびている男に近づき、最後頭に銃弾を撃ち込み俺はAに近づいた。



「大丈夫か?」

「おう!余裕余裕!」


そう言ってヘラッと笑うAだったが、体中にある痛々しい傷が目の止まる。



「追手が来るかも知れない。今すぐ離れるぞ」

「だな〜。ショーター、肩かして!」

「いいぜ」



Aは明るく言葉を並べるが、何故か変な違和感がある。


店を出ると父さんとジェニファ、マックス達もいて、俺達はすぐに車に乗り込んだ。



「アッシュ」

「父さん…」

「あの坊主に礼を言っといてくれ。それと、お前のことを宜しくと」

「え……」

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あーー(プロフ) - 更新うれしいです!!次の更新も楽しみにしてます!!!!! (2020年6月24日 18時) (レス) id: a1e0615f33 (このIDを非表示/違反報告)
沖田さくら(プロフ) - リフリフさん» そう言って貰えると凄く嬉しいです!BANANAFISHの沼に体全体で入り込んでしまった民なので、この作品を書けて凄く嬉しいんですよ!いつも応援本当にありがとうございます! (2020年6月23日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
リフリフ(プロフ) - いつも素晴らしい投稿ありがとうございます。いつも作品楽しんで見させて頂いてます。!次回の投稿もとても楽しみです!作品制作頑張ってください! (2020年6月23日 18時) (レス) id: dbff0995a0 (このIDを非表示/違反報告)
沖田さくら(プロフ) - 恋雪さん» なんと!胸が高鳴るのは、嬉しいお言葉です!!BANANAFISHを知っている人が私の周り少ないので、こうして小説を読んで下さる方がいて、とても嬉しいです!ありがとうございます! (2020年6月20日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
沖田さくら(プロフ) - しおさん» 何度も読み返して下さっているとは!感激で涙が出ます!主人公とアッシュのこれからを是非お楽しみ下さい! (2020年6月20日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田さくら | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年4月30日 19時

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