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ご飯に行く事になった、と連絡したら、色気のないスタンプと共にぶちかまして来い！なんて可愛げのないセリフが返ってきた。
そんなトーク画面を思い出して気持ちを落ち着かせながら、先輩を待つ。
「ごめんごめん、お待たせ。打ち合わせ長引いちゃって」
「お疲れ様です」
指定された時間に指定された場所で、小一時間。
お通しのポテトサラダとカクテル一杯で持たせるには少し長すぎた、なのに。
「いやね、今度さ、大きいプロジェクト任されちゃって。あ、内容はまだ言えないんだけど、本当大変なんだよ」
あまりにも軽すぎる謝罪といつものように始まる自慢話に、来なきゃ良かった、とすぐに後悔した。
「すごいですね」
モテる女の“さしすせそ”、なんて。
誰から教わったか、勝手に覚えたのか、社会人になってから使い始めたけれど、こんなに万能なものだと知ったのは最近の事だ。
特に“す”が好きだと感じるのは、自慢の好きなこの人だからなのだろう。
同じのでいい？と確認されこくりと頷けば、生ふたつ、と店員さんへ告げる先輩を見て、また彼を思い出した。
こんなにあけすけなものではなく、彼のはもっと、隠れた気遣いだったと。
ひょっとしたらこっちが気付かないくらいの、見えづらくて分かりづらいもの。
けれどそんな気付かないこちらの気持ちさえも丸ごと包み込んでしまうような、考えれば考えるほどやっぱり彼は沼だった。
今だってきっと彼なら、何飲んでるの、と意味なんて気付けないくらいにさらりと、会話の延長のように口にして、こちらが欲しがる前に頼んでいたのだろう。
届いた同じグラスの生ビールを横目にそんな事を考えながら、残った一口分のシャンディガフを飲み干した。
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バンビ(プロフ) - hs.さん» こちらこそです。hs.様のコメント、何度も読み返しています。いつも嬉しいコメントありがとうございます。完結遅くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。 (5月5日 23時) (
レス) id: 1d28bbaf6b (このIDを非表示/違反報告)
hs.(プロフ) - とても面白くて何度も読み返してます。バンビさんの小説の世界観に魅了されてます。 (5月5日 11時) (レス) id: 37efc71d63 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ふかたつさん» ふかたつ様、コメントありがとうございます。亀更新で申し訳ないのですが…最後までよろしくお願いします。 (2023年3月29日 12時) (レス) id: bb1036ab13 (このIDを非表示/違反報告)
ふかたつ - 初めてのコメント失礼します🙇🏻♀️バンビさんの小説面白くて一気見してしまいました！このお話も大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2023年3月28日 17時) (レス) @page27 id: 1a90f164f5 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - hs.さん» hs.様、コメントありがとうございます。お久しぶりです。だいぶお待たせいたしました…是非、最後までよろしくお願いします。 (2023年1月17日 21時) (レス) id: 8553dd7f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2023年1月13日 21時
