スティンガー II

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「…なにしてんの」







「ぅわっ！、…驚かすなよ、」







「なに、覗き？」








「ばっ、ちょ、やめろって！」








「…覗きじゃん」








「ちげぇよ！」








「いって、！…にすんだよ！」







「だぁーもううるさい！静かにしてろ！」








「うるせぇのはお前だろーが」







「いいからだまって、ろ………あ、」








ドタバタと音のする方へと視線を向けてしまえば、バチリ、イタズラがバレた子供みたいな顔をした深澤先輩と目が合った。








と同時に、照の体温が離れていく。








「…もーーー、翔太のせいだからね」









盛大にため息を付くと、ちょっと気まずそうな顔で「ごめんねぇ、…あ、続けて？」なんて言うもんだから続けられるわけないでしょ、と思いながらも彼を見遣れば、いつにも増して不機嫌そうな顔でそっぽを向いていて思わずふふっと笑ってしまう。








「ま、残念だったな照！お前にはまだ早いって事よ！」








呆れたように「お前が邪魔したんだろ」と笑う翔太先輩も、その先を期待していたのは私だけじゃないんだって思うには充分な照の態度も、こんなに口元をだらけさせてしまうのだ。

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