【ヒロアカ】変な奴。【爆豪勝己】 (ページ1)

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翌日、忙しい時間帯が過ぎた頃。
店先のお花の水を変えていた。
店内では不穏なニュースが流れていて心が苦しくなるだろうから、と外にいるとまた名前を呼ばれた。
昨日同様聞き覚えのある声。

「あれ…水野？」
「…上鳴くん、切島くん…爆豪くんも…。3人でお出掛け？」
「おう。ここお前ん家？」
「ううん、バイト先。2つ目の家みたいなものだけど…。カフェご利用？」
「そー！カフェ！ここ花屋と一緒でよぉ！今度女子誘おうと思ってたんだけど…水野いんのかぁ…。」
「ご、ごめん…。そう言えば昨日お茶子ちゃんと梅雨ちゃん来てたよ。」
「マジで？昨日来りゃあ良かったなぁ。」

最近この3人で居るのをよく見掛けていた。
上鳴くんは色んなグループにいるけど、爆豪くんが誰かと居るとなんとなくほっとする。

「ランチタイム中、何にする？」
「日替わり！」
「俺も！爆豪は？」
「同じ。」
「はぁい。ちょっと待っててね。」

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クソ髪とアホ面に連れて来られた先に、またアイツがいた。

「あれ…水野？」
「…上鳴くん、切島くん…爆豪くんも…。3人でお出掛け？」
「まぁな。ここお前ん家？」
「ううん、バイト先。2つ目の家みたいなものだけど…。カフェご利用？」

そんな事もしてたのかと少し呆れた。
あの姿を見た日からなんとなく気になる存在になった水野凪沙。

テーブル席に案内され、ソファ側に腰を掛ける。

「ランチタイム中、何にする？」
「日替わり！」
「俺も！爆豪は？」
「同じ。」
「はぁい。ちょっと待っててね。」

そう言うと小走りで店員の元に駆け寄ると水と手拭きを持って再度現れた。
「ヒーロー科ってバイトしていいんだな…」
「それ俺も思った！部活は禁止なのにな〜」
「あぁ…特例っぽい…。家庭の事情…的な…っ」
「…なるほどな。無理すんなよ…？」
「うんっ、大丈夫！」

眉を下げてヘラヘラ笑うその顔にイラ立つ。
奥へと姿を消すまで無意識に目で追っていた。

「なんだ爆豪〜、目で追っちゃってさぁ…。もしかしてもしかしてぇ、好きとかそういうやつ〜？」
「アホは顔だけにしとけ。」
「え？！ひど！」
「まぁまぁ。けど体育祭終わって休まずバイトとか聞いたら心配しちまうな。」

好きとか恋愛とか、興味なんてあるはずない。
心配は少なからずしているとは思うけど、別に…アイツが泣いてないならそれで…。