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『そういえば、昼間の電話誰からだったんだろう』
帰寮してすぐ、そう思った。
無視しちゃって悪かったな…、なんて考えて携帯を確認すると、それは全てシュラウド先輩からだった。
『うわっ、すごい量。何かあったのか…？』
どうかされました？
念の為、そうメッセージを送る。
すると瞬きの間に返信が来た。
「来て。今すぐ」
来て？って先輩の部屋にってこと？
しかも今から？
『うーん、ちょっと面倒くさいけど、暇だしいっか！』
ちょっと出掛けてくるね、そう伝えるとグリムは尻尾で返事をした。
寮を出ると、日が落ちかけていた。
コンコンッ
『失礼します…？』
「お、A氏乙です〜。てか見てくだされ、君が興味あるって言ってた新作ゲーム手に入れましたぞ！」
『え…、なにか話があるんじゃないんですか…？』
新作ゲームはもちろん気になるが、自分はそれだけのために呼び出されたのだろうか？
「あぁ、そうだった」
そう言う彼のテンションが、目に見えて下がる。
「君さ、最近大丈夫？」
ああ、なんだ、急に真面目な顔をするから身構えてしまったが、また私を心配してくれていたのか。
『はい、絶好調です！それもこれも先輩のお陰なんですけどね』
「拙者の？」
『はい！敵ばかりだって思ってた私に、自分は味方だって言い切ってくれて。救われましたよ』
これは自分の心の一番純粋な言葉。
『凄く感謝しています』
「そ、そう？」
なんて言って、照れてでもいるのか首筋を掻く先輩。
けれど、その口からは思いもよらない言葉が飛び出た。
「じゃあ、な、なんで他の奴のところに行くの？僕が君の味方でしょ？」
『ほ、他の奴って…？先輩が味方でいてくれてるのは凄くありがたいですよ、エースとデュースとも仲直りできたし、』
「それだよ」
そう言って先輩は私を睨む。
その瞳がとても冷たくて鋭くて、足が竦んだ。
「なんで僕のそばにいてくれないわけ？君を誰より想ってるのに、君は一緒じゃないの？」
『い、言ってる意味がわかりません！けど先輩は優しくて、素敵な人ですよ！何を怒ってるの…』
「嗚呼、もう。君は何もわかってないんだよ」
声を荒げる彼の炎が赤みを帯びる。
『わかってますって、シュラウド先輩が私を助けてくれてることも、気にかけてくれてることも！』
「はぁぁ………」
咆哮とも思えるような長いため息を吐く彼。
そしてこう聞いた。
「ねえ、まさか本当に気づいてないの？」
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糸杉
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Matyu(プロフ) - るいさん» コメントありがとうございます〜どうかグリムを抱きしめてやって下さい！最悪のシュラウド、最高ですよね。 (4月27日 7時) (
レス) id: 804f68e71a (このIDを非表示/違反報告)
るい - グリムー！！！！ひとりぼっちじゃないよー！！！監督生がいるよー！！！でもイデア先輩も最高だなー (4月27日 5時) (レス) @page25 id: b34786daa2 (このIDを非表示/違反報告)
Matyu(プロフ) - 水豚さん» とても光栄なお言葉です！ヤンデレ風味のシュラウド、良いですよね。こちらこそ、読んでくださりどうも有難うございました。 (2月26日 17時) (レス) id: 7b0c655599 (このIDを非表示/違反報告)
水豚 - やばい、性癖に刺さったァ、全私が喜んでいる…。こんなに素晴らしい小説、タダで読めるなんて…。ありがとうございました。 (2月26日 2時) (レス) @page25 id: 1de28648f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Matyu | 作成日時：2024年1月12日 19時
