堂本兄弟＊5＊ (ページ7)

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＃4 ページ7

剛side

のどかな昨日とはうってかわって

光一は朝早くから出ていった

玄関で光一は、僕にキスして笑った

あの、揺れた瞳で…

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『売春をしていたと思われる女性が…』

昨日も今日も

光一は朝早くから出掛けていく

帰ってきたら

毎日僕を抱く

目覚めたとき

光一はもう居ない

シーツに体温すら残ってなくて

寂しいんだけど

心のどこかで

諦めてる自分も居た

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この頃二日連続で

連続殺人が起こってる

今日のニュースで合計6人目…

売春をしていた女性ばかりが被害者になるこの事件

犯人は何をしたいのだろう

ただ

僕の母親もそのテの仕事をしている人だったことは

誰から聞いたわけでもないけど知っていた

母親は

僕に興味のない人だった

でも

僕が就職するとき

家を出る、と言ったら

泣きながら言ったんだ

自慢の美しい顔をグシャグシャにして

置いて行かないで、

独りにしないで、って

だからずっと二人暮らしをしていた

だけど

僕は

そろそろあの女から解放されたかった

そんなとき光一に捕まって

心を奪われて

終わった…と思ったのは事実