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GIRLS FILE(6) ページ8

それに、既に控え室にいるらしい二人の女性にも不安しかない。

バチェラーである綾瀬に釣り合う相手となるように、女性参加者も各界のカリスマが揃っている。

一応は夏芽にも国内有数の有名大学医学部生というステータスは持ち合わせているが、それを軽々と超えてくる参加者は必ず現れるだろう。

小綺麗に整えては来たものの、自らの容姿も武器になるとは思えない。

どちらかというと目立たない風貌だという自負はある。全く自慢にならないのが悲しい。

やっぱり華やかな人がほとんどで、他の参加者の方と並んだら私なんか吹いて飛ぶくらい地味なんだろうな……。

と、生来のネガティブ気質に苛まれながら控え室の扉を開けた夏芽を待っていたのは、

「きゃーーーーーーっ!!かわいいーーーーっ♡♡」

「むぐっ!?」

金髪の外国人女性が、コンマ2秒の速さで飛びついてきて、夏芽はすっかり抱き込まれてしまう。

「はぁぁぁ、やっぱり日本の女の子はちっちゃくて可愛いわね……ねぇねぇアナタお名前は?」

やたらテンションの高い女性にホールドされたまま、夏芽はむぐむぐ言いながら答える。

「か、茅原夏芽……っ、ですむぐぐぐぐ」

「ナツメ!アナタ凄く私の腕への収まりが良いわね?ずっとハグしてたくなっちゃうわぁ」

抵抗出来ずにもふられている夏芽から金髪の女性を引き剥がしてくれたのは、色素の薄い髪を後頭部で結い上げた、中性的な女性だ。

「はぁ……キミ、そろそろその子離してあげたら?潰れかけてるけど」

「ほ、本当だわ!ごめんなさい、ナツメ」

開放され、きゅぅぅと呻きながら目を回している夏芽を二人はソファまで運んでくれた。

「い、いえ、大丈夫です」

「そう?なら良いんだけど……」

何とかまともな意識を取り戻した夏芽を、中性的な方の女性が何かを察したような顔をして気遣ってくれる。

よく見れば、彼女も若干生気を失った目をしていた。被害者仲間かもしれない。

部屋に入った瞬間飛びついてきた点は脇に置くとして、金髪の女性、もといキャロルも良い人そうだった。

気さくな口調や愛嬌のある笑顔にはすぐに好感を持てたし、控え室に入る前に抱いていた緊張もほぐしてくれた。

蛍と名乗った女性も少し気難しい雰囲気の持ち主ではあったが、必要以上に距離を取る事も無く接してくれる。

夏芽は素敵な人達だな、と思うと同時に、これからこの人達と争うのだなという焦燥感が安心感の中に混ざるのを自覚した。

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設定タグ:二次創作 , バチェラー , ハーレム   
作品ジャンル:恋愛
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亜月 - aicoさん» ひゃぁぁあありがとございます、、、(歓喜)頑張ります……めちゃくちゃ亀投稿になりますが愛は込めます……() (2021年10月26日 23時) (レス) id: 1f8ff7c796 (このIDを非表示/違反報告)
aico(プロフ) - めちゃくちゃ面白そう!!!!更新待ってます〰️💖 (2021年10月23日 2時) (レス) @page1 id: c055a15964 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九重 | 作成日時:2021年10月2日 19時

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