GIRLS FILE(１) ページ3
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「バチェラー、準備はよろしいですか？」
司会の坂東さんが、お馴染みの芝居がかった仕草で綾瀬に尋ねる。
「はい。どんな女性とお会い出来るのか、とても楽しみにしています」
綾瀬もまた、にこりと笑って頭を下げた。
これから、女性達との初対面だ。何度か深呼吸を繰り返して緊張を誤魔化す。
全員と、しっかりと向き合って決めていこう。決意を固め、前に向き直る。
視線の向こうに、白いリムジンが止まった。
坂東さんがリムジンの方向に向かい、後部座席のドアを開ける。
上品な足取りで地に降り立った金髪の女性は、綾瀬と目を合わせてふわりと笑った。
まるで花が咲いたような、可愛らしくも美しい笑顔だった。
出来ればトップバッターには親しみやすい女性が来て欲しいと思っていた綾瀬は、安心のあまりほっと息をついた。
装い自体はシンプルな物で、空色の華美過ぎないドレスを身に纏っている。
しかし、それが更に彼女の華やかな雰囲気を際立たせていた。
日本人離れした堀の深い顔立ちだが、出身はどこなのだろうか。
しかし彼女は顔立ちに似合わない流暢な日本語と共に、綾瀬に向かって頭を下げた。
「初めまして、キャロライン・エドワードです。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしく。綾瀬悠真です」
右手を差し出すと、彼女も手を取ってくれた。軽くハグをしてこちらも頭を下げる。
「ユーマ……と呼んでも良いかしら。堅いのは柄じゃなくって」
彼女は、さっきよりいくらかフランクな口調で笑いかけてきた。
「あぁ、もちろんだよ。じゃ、俺は何て呼んだら良い？」
彼女に合わせて、綾瀬も口調を崩す。
「そうね、キャロルって呼んでちょうだい。愛称なの」
「分かった。そう呼ばせてもらうね」
ただでさえ美形の綾瀬の隣にキャロルが並び、言葉を交わしている様子はなかなか絵になる構図だ。
今初めて会っただけの関係だが、二人はお互いの似通った空気感に惹かれ合ったのか二人は既に心を許した朗らかな笑みを見せていた。
キャロルの出身地(フランスらしい)などの話題を挟んだ後、彼女は真っ直ぐにこちらを見据えた。
「……私ね、心から人を好きになりたくてここに来たの。だから、ちゃんと私の事惚れさせてね？」
キャロルはそう言って、くすりと悪戯っぽく微笑んだ。
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亜月 - aicoさん» ひゃぁぁあありがとございます、、、(歓喜)頑張ります……めちゃくちゃ亀投稿になりますが愛は込めます……() (2021年10月26日 23時) (
レス) id: 1f8ff7c796 (このIDを非表示/違反報告)
aico(プロフ) - めちゃくちゃ面白そう！！！！更新待ってます〰️💖 (2021年10月23日 2時) (レス) @page1 id: c055a15964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九重 | 作成日時：2021年10月2日 19時
