- BacK / FronT -

BacK FronT 19 ページ20

you side.









今日は、授業に出ず屋上で計画を立てる









玄｢ … で、何でお前まで来てるの？ ｣

岸｢ てへっ ｣









手を頭に当ててベロを少しだす

間抜け面してる姿が、少し可愛いと思った









｢ じゃあ岸くんはマネージャーって事で ｣

岸｢ はーい！ ｣









相変わらずテンション高 ( 笑 )









紫｢ 作戦やねんけど、
相手の動きを探ることが第一やと思うねん ｣

神｢ 確かにそうだな ｣

廉｢ あ、俺菊池風磨の行きつけの店知ってる ｣

｢ どこ？ ｣

廉｢ 銀座のキャバクラ ｣









えっ … 銀座かよ









廉｢ じゃあ、今日の夜にそこに乗り込もう ｣









ええ、まじで言ってんの

キャバクラとか絶対無理だから









｢ 私はパス ｣

玄｢ 俺も ｣

神｢ 何でふたりして無理なんだよ
… あ、あれか？夜の営みするから無理みたいな ｣

玄｢ ちげーし ｣









岸くんは携帯で誰かとLINEしてる









｢ きーしくん ｣

岸｢ うわっ！ ｣









尋常じゃない驚き方をする岸くん

その姿になにかあるのだろうと察した









｢ 岸くんはキャバクラ行く？ ｣

岸｢ もちろん行く ｣









… 即答 ( 笑 )









｢ キャバ嬢と私、どっちがいい？ ｣









意地悪したくなったから聞いてみた









岸｢ Aちゃん ｣









… 即答じゃん ( 笑 )









神｢ おいおい岸にとられてんぞ ｣

紫｢ ええんかー？ ｣

廉｢ いいぞ、岸もっとやれ ｣









皆がはやしたてると玄樹は立ち上がり、

私の手を掴んで駆け出した









連れてこられたのは誰もいない廊下

いつも玄樹に連れてこられてる場所

そして手を掴まれ、逃げられなくなる









玄｢ あのさ … あんまり岸と仲良くするなよ ｣

｢ どうして？ ｣









一瞬、視線をそらした後耳元で囁かれた









玄｢ … なんかムカつくんだよ
Aをとられてるみたいで ｣









その時自分でもはっきりわかるくらいに

心臓が激しく鳴った









そしてこの前考えてた安心感の答えもわかった









これは、









… 恋だ

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