天使で女神な谷崎家の長女1【完】

助けます ページ46

『って、ここ？』

猫につれられやって来たのは、工場裏という人目につかないような場所。

そして、そこに居たのは…

『え！？だ、大丈夫ですか！？』

見たところ銃に撃ち抜かれたかのような傷を数箇所負う男だった。

Aが心配して彼に駆け寄った、その時

ヒュン！！

『きゃあっ！』

「莫迦！ここから逃げろ！手前死にてぇのか！」

彼とAの間に、光線が放たれた。余りに突然のことで驚くA。そして、そんな彼女に忠告ともとれる叫びをあげた男。

「チっ！！せめてあいつに近づけさえすれば…」

男はそんなことを零す。

すると

『あそこにいる男の人ですよね…？わかりました、準備だけしておいてください』

「はァ？」

彼女が突然、そんなことを云うのだ。

準備ってなんだ。ってか、早く逃げろよ！と心の中で思うも、彼はしっかり戦闘態勢をとる。

その時だった

『客交換(モデルチェンジ)』

彼女がそう言葉にしたと思うと…

「！！！」

なんと、彼女がさっきまでいた場所…自分のそばに、相手の男がいるではないか。

相手も相当驚き混乱している

(よくわからねえが、チャンスだ！)

彼はここぞとばかりに蹴りを入れた。すると相手の男は反応すらできずに吹っ飛び、気を失った。

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