らしくない ページ41
続、芥川side
『ええと…あと、鎖？？』
「鎖はこっちだ」
彼女と出かけた店は三軒。うち二軒は女性が入るような所ではなかったが、僕と彼女には関係なかった。
探偵社で戦闘要員でもある彼女とは、話せることも多い。お互いの異能について…本当は話すべきではないが、異能が似ているためか、話し込んでしまう。
『芥川さんの異能、かっこいいですよね』
「？…かっこいい？」
『はい。あの獣を使役しているの…すごいと思います。外套が変化しているんですよね？』
「ああ。…貴様の異能は、使い勝手がよさそうだな」
『そうでもないんですよ。制限も多くて、いざという時に困ることもあるので…』
「だが、久々に楽しめた」
『そうですか？それは光栄です」
ふふ、とはにかむ彼女は美しい。僕は彼女に目を向けられなかったため、ふいっと顔をそらす。
『買い物に付き合ってくださってありがとうございます。まだお時間大丈夫ですか？』
「…今日は一日非番だと云った」
『では、お礼をかねてお茶でも如何ですか？もちろん、私が出しますから』
女にお金を払わせるわけにはいかないが…彼女との時間も惜しかったため、１つ返事で了承した。
そして入ったのは、レトロな喫茶店だった。
『ここのお茶、とっても美味しいんです』
彼女がそう云ったため、僕は彼女オススメのお茶と…軽い食事を頼む。
お茶が好きな僕…そのためか彼女がお茶を勧めたのは少し嬉しく感じた。
『なんだか不思議…先日闘っていた貴方と、こうしてお茶をするなんて』
「…変わっているな。貴様は、それでも探偵社の者か？警戒心が足りなく感じるが」
『そうですね…でも、私は探偵社の一員でよかったと思います。たくさんの人と出会えた。太宰さんたち…それから、貴方とも』
「！！…その出会いとやらに、僕も入っているのか…？」
『もちろん。だって、今日こうして一緒にお茶できてるんですから』
僕と出会えて嬉しい、と…？
本当にそう思ってくれているのであれば…
これが、幸福という感情なのか？
胸が踊る
舞い上がっている
やはり、らしくない…
こんな感情、僕は知らない
「…僕も、…悪く、ないと、思う」
そう云っただけでとても嬉しそうに笑う彼女
何故…
彼女は…こうしてお茶していても敵同士…
それでも今は、この時間を惜しむしかなかった。
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Divan’ Arc-en-ciel(プロフ) - おぉぉぉぉおおお！！！続編！！！おめでとうございます！！！！応援頑張って下さい！ (2017年6月12日 19時) (
レス) id: 3b636005a9 (このIDを非表示/違反報告)
オタオタhshs(プロフ) - すごい面白いです(〃艸〃)芥川さん落ちに１票入れさせて頂きますm(_ _)mこれからもぜひぜひ頑張って下さい！ (2017年6月12日 18時) (レス) id: d63ff6d4cd (このIDを非表示/違反報告)
はやし(プロフ) - この作品に惚れました。（何言ってんだ）貴女様の谷崎君可愛すぎます。これからも頑張って下さい！応援しております。 (2017年6月9日 17時) (レス) id: 3e69f8f1b1 (このIDを非表示/違反報告)
千南.*･ﾟ.ﾟ(プロフ) - オチは谷崎さんでお願いします とっても面白いです！ これからも更新頑張ってください！ (2017年6月7日 21時) (レス) id: f71cdd405e (このIDを非表示/違反報告)
下野ゆき(プロフ) - 落ちは4番でお願いします。ではこれからも更新がんばって下さい！ (2017年6月7日 18時) (レス) id: d03d38ff75 (このIDを非表示/違反報告)
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