芥川龍之介 ページ28
「お初にお目にかかる。僕は芥川、そこな小娘と同じく卑しきポートマフィアの狗____ゴホゴホッ」
「芥川先輩、ご自愛を…此処は私ひとりでも…」
ピシッ!
芥川は樋口の顔を打った。その拍子に彼女のサングラスは地面に落ちる。
「人虎は生け捕りとの命の筈。片端から撃ち殺してどうする。役立たずめ。」
「____済みません。」
「人虎…?生け捕り……?あんたたち一体…」
「元より僕らの目的は
貴様一人なのだ人虎。そこに転がるお仲間は…いわば貴様の巻き添え。」
「僕のせいで皆が…?」
「然り、それが貴様の業だ人虎。貴様は生きているだけで周囲の人間を損なうのだ。」
そこで敦は孤児院を思い出す。
「自分でも薄々気がついているのだろう?
『羅生門』」
ズズズズ、と黒いものが飛び出す。
「僕の羅生門は悪食。凡ゆるモノを喰らう。抵抗するならば次は脚だ。」
「な、何故?どうして僕が___ 」
僕のせい?僕が生きているだけで皆が不幸になるのか?
「…く、ん…敦くん…逃げ、ろ…うっ…」
皆まだ息がある…
そこで国木田の言葉を思い出す。
「うわぁぁぁああ!」
敦が飛び出す。
「玉砕か、詰まらぬ。」
敦は滑り込み、芥川の背後に回ると銃を奪う。
「ほう」
芥川めがけて銃を打った敦
だが…
「そ、そんな…なぜ…」
「今の動きは中々良かった。しかし所詮は愚者の蛮勇。云っただろう
僕の黒獣は悪食。凡ゆるモノを喰らう。仮令それが空間そのものであっても…
銃弾が飛来し着弾するまでの空間を一部食い削った。槍も炎も空間が途切れれば僕まで届かぬ道理。」
「な…」
「そして僕、約束は守る。」
そう云った芥川は、敦に向かって黒獣を飛ばす
が、
『散髪(カット)…ッ!』
ぐあああぁぁ!
「なに…?」
黒獣が、切られた。
一体誰が、と芥川が振り向くと…
『はぁ、はぁ…その子に、触らないで。』
そこには、先ほどまで伏せていた橙の髪の女性が立って居た。
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Divan’ Arc-en-ciel(プロフ) - おぉぉぉぉおおお!!!続編!!!おめでとうございます!!!!応援頑張って下さい! (2017年6月12日 19時) (レス) id: 3b636005a9 (このIDを非表示/違反報告)
オタオタhshs(プロフ) - すごい面白いです(〃艸〃)芥川さん落ちに1票入れさせて頂きますm(_ _)mこれからもぜひぜひ頑張って下さい! (2017年6月12日 18時) (レス) id: d63ff6d4cd (このIDを非表示/違反報告)
はやし(プロフ) - この作品に惚れました。(何言ってんだ)貴女様の谷崎君可愛すぎます。これからも頑張って下さい!応援しております。 (2017年6月9日 17時) (レス) id: 3e69f8f1b1 (このIDを非表示/違反報告)
千南.*・゚.゚(プロフ) - オチは谷崎さんでお願いします とっても面白いです! これからも更新頑張ってください! (2017年6月7日 21時) (レス) id: f71cdd405e (このIDを非表示/違反報告)
下野ゆき(プロフ) - 落ちは4番でお願いします。ではこれからも更新がんばって下さい! (2017年6月7日 18時) (レス) id: d03d38ff75 (このIDを非表示/違反報告)
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