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美人の依頼 ページ23

事務所にて

椅子にちょこんと座るのが今回の依頼主である女性。そんな彼女の前にズラッと並ぶ職員。

「……あの、えーと…調査のご依頼だとか。それで…「美しい。」」

さっそく谷崎が依頼人と話を進めようとすると、突然太宰が話を割って入り込む。

そして、依頼人の手をさっと取った。

「睡蓮の花のごとき果敢なくそして可憐なお嬢さんだ。」

「へっ!?」

「どうか私と心中していただけないだろ___」

スパァァン!!と、音が鳴り響く。それは、国木田が太宰を叩いた音だった。それに依頼人は動揺する。

「なななな」

「あ、済みません、忘れてください。」

国木田は部屋の外へ太宰を連行する。「心中〜ちょっとだけでいいから〜」と嘆きの声をあげて出て行く太宰。

それをチラと見て依頼人は話を戻す。

「それで、依頼と云うのはですね、我が社のビルヂングの裏手に…最近善からぬ輩が屯している様なんです。」

(普通に再開した…変人慣れしてンのかな)

「善からぬ輩ッていうと?」

「分かりません。ですが襤褸を纏って日陰を歩き、聞きなれない異国語を話す者もいるとか。」

「そいつは密輸業者だろう。」

外から戻ってきた国木田が答える。

「軍警がいくら取り締まっても船虫のように湧いてくる。港湾都市の宿業だな。」

「ええ、無法の輩だという証拠さえあれば軍警に掛け合えます。ですから…」

「現場を張って証拠集めか…」

そこで国木田は敦に目を向ける。

「小僧、お前が行け。」

「へっ?!」

「ただ見張るだけだ。それに…密輸業者は無法者だが大抵は逃げ足だけが取り柄の無害な連中___初仕事には丁度いい。」

「でっでも…」

「谷崎、行ってやれ。」

「兄様が行くならナオミも付いて行きますわぁ。」

国木田が谷崎を指名すると、当然のようにナオミも行きたがる…が、

『駄目、ナオミ。今回は駄目…』

姉であるAが、それを善しとしなかった。

危険人物→←太宰の謎



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Divan’ Arc-en-ciel(プロフ) - おぉぉぉぉおおお!!!続編!!!おめでとうございます!!!!応援頑張って下さい! (2017年6月12日 19時) (レス) id: 3b636005a9 (このIDを非表示/違反報告)
オタオタhshs(プロフ) - すごい面白いです(〃艸〃)芥川さん落ちに1票入れさせて頂きますm(_ _)mこれからもぜひぜひ頑張って下さい! (2017年6月12日 18時) (レス) id: d63ff6d4cd (このIDを非表示/違反報告)
はやし(プロフ) - この作品に惚れました。(何言ってんだ)貴女様の谷崎君可愛すぎます。これからも頑張って下さい!応援しております。 (2017年6月9日 17時) (レス) id: 3e69f8f1b1 (このIDを非表示/違反報告)
千南.*・゚.゚(プロフ) - オチは谷崎さんでお願いします とっても面白いです! これからも更新頑張ってください! (2017年6月7日 21時) (レス) id: f71cdd405e (このIDを非表示/違反報告)
下野ゆき(プロフ) - 落ちは4番でお願いします。ではこれからも更新がんばって下さい! (2017年6月7日 18時) (レス) id: d03d38ff75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アネモネちゅん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年5月16日 4時

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