谷崎兄妹 ページ20
とある茶屋にて
「すンませんでしたッ!」
バンッと机に頭をつけて謝るのは橙の髪の男…谷崎
「へ?」
「その、試験とは云え随分と失礼なことを…」
試験で爆弾魔の役をした彼が、敦に謝っているのだ
「ああ、いえ、良いんですよ」
「何を謝ることがある。あれも仕事だ谷崎。」
『でも偉いね潤ちゃん。ちゃんと謝って良い子だね』
姉のAは微笑みながら弟の頭を撫でる。その手の気持ち良さと心地よさに自然と頰が緩む谷崎。
「国木田君も気障に決まってたしねぇ…」
『独歩吟客』!と云って眉間に指をあて彼の真似をする太宰。そんな彼の指摘に国木田は恥ずかしさからか、焦りを見せる
「ばっ…違う!あれは事前の手筈通りにやっただけで…!」
彼は話題を変えようとごほんと咳払いをする
「ともかくだ、小僧。貴様も今日かれ探偵社が一隅。ゆえに周りに迷惑を振りまき社の看板を汚す真似はするな。俺も他の者もそのことを徹底している。
なあ太宰」
「あの美人の給仕さんに「死にたいから頸締めて」って頼んだら応えてくれるかなあ」
「黙れ迷惑噴霧器」
ぎゃあぎゃあうるさい国木田&太宰ペアに苦笑いし、谷崎が口を開く
「ええと…改めて自己紹介すると…ボクは谷崎。探偵社で手代みたいなことをやってます。姉さんの…Aの弟です。そンでこっちが…」
「妹のナオミですわ
兄様のことなら…何でも知ってますの」
その怪しい雰囲気に、敦はうろたえる
「き…兄妹ですか?本当に?」
「あらお疑い?勿論どこまでも血の繋がった実の兄妹でしてよ…?このアタリの躰付きなんてホントにそっくりで…
ねえ兄様?」
さわっ、と谷崎の服に手を入れるナオミ
これを兄妹と云っていいのだろうか
「いや、でも…」
そこで国木田が敦に、こいつらに関しては深く追求するな!と目線で送ったため、無理やり敦は納得した
『ふふ、ナオミは潤ちゃんが大好きだから』
「あら!勿論姉様のことも大好きですわ!姉様のことだって、兄様にも負けないくらい知ってますもの」
「え、たとえば…?」
兄の谷崎が、そのことに食いつき内容を聞く
「一緒にお風呂にも入りますので、姉様の躰の成長記録など…兄様は知らないでしょう?」
『ちょっ、ナオミ!?』
「え、あ、いや…うん、知らない、」
谷崎は顔を真っ赤にしている。姉の躰を想像したのだろう。
「なんと羨ましい!Aの躰の成長記録だって!?」
「反応するな太宰!!」
ごんっ!と国木田により頭を殴られる太宰
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Divan’ Arc-en-ciel(プロフ) - おぉぉぉぉおおお!!!続編!!!おめでとうございます!!!!応援頑張って下さい! (2017年6月12日 19時) (レス) id: 3b636005a9 (このIDを非表示/違反報告)
オタオタhshs(プロフ) - すごい面白いです(〃艸〃)芥川さん落ちに1票入れさせて頂きますm(_ _)mこれからもぜひぜひ頑張って下さい! (2017年6月12日 18時) (レス) id: d63ff6d4cd (このIDを非表示/違反報告)
はやし(プロフ) - この作品に惚れました。(何言ってんだ)貴女様の谷崎君可愛すぎます。これからも頑張って下さい!応援しております。 (2017年6月9日 17時) (レス) id: 3e69f8f1b1 (このIDを非表示/違反報告)
千南.*・゚.゚(プロフ) - オチは谷崎さんでお願いします とっても面白いです! これからも更新頑張ってください! (2017年6月7日 21時) (レス) id: f71cdd405e (このIDを非表示/違反報告)
下野ゆき(プロフ) - 落ちは4番でお願いします。ではこれからも更新がんばって下さい! (2017年6月7日 18時) (レス) id: d03d38ff75 (このIDを非表示/違反報告)
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