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種明かし ページ18

「やれやれ…莫迦とは思っていたがこれほどとは」

「自 殺愛好家の才能があるね、彼は。」

「へ?………え?」

何が何だかさっぱりわからない敦に、皆がコメントする。

「それに…縛られているAはどれだけ見ても飽きない。とても素敵だ。」

今の太宰に至ってはAの姿に満足気で、解く気はなさそうである。

『んんっ、んっん!』

「はは!何を言ってるのか聞こえないなあ。」

「いいから早く解いてやれ。」

国木田が太宰にそう言うと、「もったいないなあ」と云いながらAを縛る縄を解いてあげた。

『はぁっ……もう、予定ではもっと早くに解放してくださるはずでは?』

「君が縛られている状況なんて珍しいし、もったいなくてね。」

『酷いです太宰さん…』

不満気に太宰に云うA。太宰はまったく悪びれる様子もなく「ごめんごめん。」と笑いながら謝っていた。

「ああーん兄様ぁ!大丈夫でしたかぁぁ!?」

「痛だっ!いい痛い痛いよナオミ折れる折れる

っていうか折れたァ!」

『あ、潤ちゃん、さっき国木田さんに蹴られたところ…軽く手当てするから見せてくれる?』

「あ、うん、ありがとう姉さん…お願いします。」

「姉様、兄様をお願いしますね!」

「…………へ?」

敦には訳がわからない。Aは爆弾魔の男に人質にされていたはずだ。それなのにどうしてその爆弾魔から"姉さん"と呼ばれているのか。そして、突然現れた黒髪の少女は何者なのか。

「小僧。

恨むなら太宰を恨め。若しくは仕事斡旋人の選定を間違えた己を恨め。」

「そう云うことだよ敦君。つまりこれは


一種の____ 入社試験だね。」

「入社…試験?」

「その通りだ。」

敦が混乱していると…今までに彼が聞いたことのない…威厳たっぷりの声が、この場に響いた。

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Divan’ Arc-en-ciel(プロフ) - おぉぉぉぉおおお!!!続編!!!おめでとうございます!!!!応援頑張って下さい! (2017年6月12日 19時) (レス) id: 3b636005a9 (このIDを非表示/違反報告)
オタオタhshs(プロフ) - すごい面白いです(〃艸〃)芥川さん落ちに1票入れさせて頂きますm(_ _)mこれからもぜひぜひ頑張って下さい! (2017年6月12日 18時) (レス) id: d63ff6d4cd (このIDを非表示/違反報告)
はやし(プロフ) - この作品に惚れました。(何言ってんだ)貴女様の谷崎君可愛すぎます。これからも頑張って下さい!応援しております。 (2017年6月9日 17時) (レス) id: 3e69f8f1b1 (このIDを非表示/違反報告)
千南.*・゚.゚(プロフ) - オチは谷崎さんでお願いします とっても面白いです! これからも更新頑張ってください! (2017年6月7日 21時) (レス) id: f71cdd405e (このIDを非表示/違反報告)
下野ゆき(プロフ) - 落ちは4番でお願いします。ではこれからも更新がんばって下さい! (2017年6月7日 18時) (レス) id: d03d38ff75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アネモネちゅん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年5月16日 4時

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