59 ページ10
話を進めていくと、この新撰組の新しい局長は斎藤一がふさわしいという話になった。
しかし、それを認めまいとする伊東さんが…自ら墓穴を掘ってしまった。
土「それは、ちょっとおかしな話ですな…伊東さん。」
伊「何がだ。」
土「私は近藤局長が…"死んだ"などとは一言も言ってませんが。」
伊「なっ…？！」
土「さて不思議な話だ。私は局長が不在だと言ったまででです。それは毎度のことだったはず。なのに貴方は死んだと言った。…しかも、不逞浪士に斬られたという理由まで付け加えて。」
土方さんは刀を手に持ち急に立ち上がり、話をしながらゆっくりと伊東さんの目の前まで移動した。
伊「何を言っているんだ君は…！」
伊東さんの言葉と共に、斎藤さん、永倉さん、沖田さんも刀を手に持って伊東さんの前に立った。
私はチラリと平助の方を見たけれど、顔色ひとつ変えずにこのやり取りを見ていた。
土「近藤局長は生きている。それとも伊東さん、貴方は私たちが知らない"何か"をご存じだということかな？」
そういうと、伊東さんを囲む四人は抜刀して刃を伊東さんに向けた。
土「答えられない、ということは…認めるということかな？どうやらあんたには"坂本龍馬"って男の息がかかっている。」
伊「謀ったな、土方…！」
土「ご安心ください。ここで粛正されても、新撰組は続きますよ。近藤勇局長体制のまま、ずっとね。」
みんなが刀を構えて伊東さんを斬る…ってところで一つの銃声が聞こえた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひじり若葉(プロフ) - 星月さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて励みになりますし、同じ気持ちというところにほっこりしました^ ^更新、スローペースながら頑張っていきたいと思いますᕦ(ò_óˇ)ᕤ！ (2022年10月23日 6時) (
レス) id: 723b018f27 (このIDを非表示/違反報告)
星月(プロフ) - 更新の度楽しませていただいています！藤堂くんを救いたいという同じ気持ちからとても励まされています߹ ߹本当に素敵な作品ありがとうございます！これからも頑張ってください⸝⸝> <⸝⸝ (2022年10月22日 11時) (レス) id: bfefa7631f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひじり若葉 | 作成日時：2022年5月6日 17時
