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土方さんとの話を終えて寺田屋に戻ろうとした所で、また平助に声をかけられた。
「どうしたんですか？」と尋ねると、今日も寺田屋に泊まると言うので一緒に帰ることに。
「…今日も泊まるんですね？」
藤「同じ所に泊まってた方が守りやすいんで。」
「…確かに、もう御陵衛士じゃないから分からないですもんね。」
屯所の門を潜ると、平助は突然立ち止まり息を吐いた。
どうしたんだろうと平助の方を向くと、彼の視線は神社の方を向いていたのだけれど…その意図までは取れない。
藤「少し、寄り道しませんか？」
「…はい。」
平助の一言で私たちは寺田屋とは逆方向に足を進めて神社まで来ると、平助も私も何も話すことは無くしばらくの沈黙が続く。
しかし、その沈黙を破ったのはここへと誘った平助で、真剣な眼差しで話し出した。
藤「ここでAさんの腕を…、引き留めたことを覚えてますか？」
引き留めたこと___。
綺麗な笑顔で、「お元気で。」と言った時のことだろうか？
あの時、初めて平助に憧れとか尊敬とかじゃ無く…別の感情を向けていることを自覚したんだ。忘れられるわけがない。
「覚えています。」
藤「あの時の、Aさんの表情がずっと頭から離れないんです。たったの3回しか会ったことなかったですけど、その時だけは新撰組としてじゃなくて1人の人として話せているような気がして本当に楽しかった。だから…貴方にあんな表情をさせてしまったこと…本当にすみませんでした。」
「私も、女性の姿の時だけは三浦じゃ無くて本当の私として話していた気がします。あの時のことは…、私もうまく自分の中で処理できていなくて。藤堂さんを救う為に来て、別にあの姿で会う必要はなかったのに…それが出来ないと思うと…凄く悲しくて。」
藤「会えなくなってしまってすみません。……新撰組である俺が貴方に出来ることと言ったらそんなに無くて、むしろ迷惑ばかりかけると思ったら、そうした方がAさんの為になると…。」
平助もあの別れ方を気になっていたなんて…嬉しいけど期待してもいいのかな？
私のこの気持ちと、平助の気持ちは同じもの？
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ひじり若葉(プロフ) - 星月さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて励みになりますし、同じ気持ちというところにほっこりしました^ ^更新、スローペースながら頑張っていきたいと思いますᕦ(ò_óˇ)ᕤ！ (2022年10月23日 6時) (
レス) id: 723b018f27 (このIDを非表示/違反報告)
星月(プロフ) - 更新の度楽しませていただいています！藤堂くんを救いたいという同じ気持ちからとても励まされています߹ ߹本当に素敵な作品ありがとうございます！これからも頑張ってください⸝⸝> <⸝⸝ (2022年10月22日 11時) (レス) id: bfefa7631f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひじり若葉 | 作成日時：2022年5月6日 17時
