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聞こえた銃声の方を見ると、拳銃を上に掲げた平助の姿があった。
藤「参ったな、新撰組を抜ける時は死ぬ時だと思ってたのに。こんなお別れになるとは思わなかった。」
………今思えば、この言葉の意味に色んな言葉が込められているのかな…なんて、そう思いながら聞くと目頭が熱くなってくるものがある。
ゲームの平助とは立場が全く違うのだけど、現実の平助は本当は抜けたくなかったんじゃないかとか…本当にそう思っていたんじゃないか。
そう思うと…酷く切なくて悲しく聞こえた。
土「平助。」
平助はその場に立ち上がり、土方さん達に拳銃を向けた。
藤「今伊東さんを殺されたら色々困るんでね。」
永「平助、お前！」
永倉の少し怒りのこもった声を聞くと、伊東は小さくケタケタと笑い出した。
そして、伊東さん、武田さんがその場に立ち上がった。
伊「さ、ここを通してもらおうか副長さんよ。」
伊東さんは四人を通り過ぎて平助と武田さんのいるところへ歩いて行った。
伊「体よく新撰組を乗っ取るつもりだったが仕方ねぇ。だが隊士は丸っと頂いていくぜ。」
土「裏切る手筈も整えていたか。」
伊「今日から俺らは"御陵衛士"という新たな組織として独立する。新撰組の役割はもう終わったんだよ、土方さん。金にならねぇ組織に人は集まらねぇ。隊長格四人、残り少ない隊士達と一緒にせいぜい頑張るんだな。…それじゃ。」
藤「ほら、三浦さんも行きますよ。」
今までの流れを息をするのも忘れるほど緊張しながら見ていたけれど、平助に言われてハッとして急いで組長服を脱いでその場に置いた。
横目で土方さんに目をやると、微かに頭を縦に振ったような気がして…まるで「頼んだぞ。」と言われているようだった。
それに応えるように私も少しだけ頷き返し、もう背を向けて歩き出した３人の所へ急いだ。
「待って、置いてかないでくださいよ…！」
武「本当お前は鈍臭いやつやな。」
また武田さんに嫌味を言われながらも、これからが正念場なのだと身を引き締めた。
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ひじり若葉(プロフ) - 星月さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて励みになりますし、同じ気持ちというところにほっこりしました^ ^更新、スローペースながら頑張っていきたいと思いますᕦ(ò_óˇ)ᕤ！ (2022年10月23日 6時) (
レス) id: 723b018f27 (このIDを非表示/違反報告)
星月(プロフ) - 更新の度楽しませていただいています！藤堂くんを救いたいという同じ気持ちからとても励まされています߹ ߹本当に素敵な作品ありがとうございます！これからも頑張ってください⸝⸝> <⸝⸝ (2022年10月22日 11時) (レス) id: bfefa7631f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひじり若葉 | 作成日時：2022年5月6日 17時
