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藤「あ〜ぁ、なんだか妬けちゃうなぁ。ま、良いんですけど。それで、このお守りは土方さんにも渡したんですか？」
「はい、斎藤さんにも三浦さんにもお渡ししましたよ。」
藤「…俺思うんですけど、俺以外の人と会ってたら意味ないと思うんですよね。」
「…そうですよね。だから、今日で本当に最後にしたいと思います。」
これから源さんが暗殺されて、油小路事件があって、それどころじゃない。
それに、京に火が放たれるのも間も無くだから。
藤「はい、そうしてくれると嬉しいです。Aさんに危険が及ぶことはしたくないので。」
「それでは、さようなら。」
藤「さようなら、…お元気で。」
平助は笑顔で手をひらひらと振ってくれている。
最後に礼をして、またまた寺田屋に戻ることにした。
ー
着替えてからもう一度屯所に行くと、平助が縁側に座りながら先ほどあげたお守りを眺めている姿があった。
「…あれ、それ藤堂さんももらったんですね？」
藤「このお守り重たいんですけど、中何が入ってるんですかね？」
「…そうですか？私のは軽いですよ。」
平助に自分用のお守りを手渡すと、平助は少しだけ唸って首を捻った。
藤「ま、変な物は入ってないと思うんですけどね。」
「そうですね。」
藤「それにしても…、Aさんは土方さんのこと気になってるのかなぁ。」
「…え？」
私が土方さんを…？
1日買い物をしていただけでそこまで思考が回るだろうか…？…それとも、平助自身が気にしているからそう思っているだけ？
でもまぁ…確かに土方さんはかっこいいし緊張はしたけど、平助ほどのドキドキした変な緊張はない。
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作者名：ひじり若葉 | 作成日時：2019年1月22日 18時
