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屯所に着いて、丁度斎藤さんがいるので結局斎藤さんに藤堂さんを呼んでもらうことにした。
斎「それにしても、藤堂の知り合いだったとはな。」
「彼がまだ江戸にいたときにお世話になって知り合ったんですよ。」
斎「そうか。…よし、今呼んでこよう。」
「ありがとうございます。」
呼びにいってから数分、門の方に藤堂さんが歩いてくるのが見える。
「もう会わないと言ったのに呼び出してしまってすみません。…どうしても渡したいものがありまして。」
藤「いえ、それより場所を移しましょう。」
場所をこの前の神社に移し、藤堂さんはずっと黙ったままで私が話すのをまっている様だった。
「あの、…これ！お守りを作ったのですが…。」
藤「…お守り？」
「はい、どうぞ…使ってください。」
鉄入りのお守りを平助に渡すと、少しだけ微笑んで「ありがとうございます。」とお礼を言ってくれた。
「それともう一つ。このお守りは、ここにしまっておいてほしいんです。」
ゲームの画面からでは見えづらかったが、恐らく平助が撃たれたであろう辺りを指定した。
藤「場所まで指定するんですね…？」
「はい、絶対ここでお願いします。」
藤「分かりました。」
「それでは、…用はこれだけです。お会いできて、…本当に嬉しかったです。」
藤「あの、昨日…この材料を土方さんと買いに行っていたんですか？」
「はい。女子一人では危ないと、…付き添って頂きました。」
藤「…へぇ〜、あの土方さんが。」
少しだけ平助が不機嫌になった様な気がするんだけど…、もしかして土方さんに…いや、そんなまさかだよね？
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作者名：ひじり若葉 | 作成日時：2019年1月22日 18時
