生きる未来を救いたい【龍が如く維新！】 (ページ5)

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数時間後

私はあれから平山と平間の力を借りて部屋で休むことになった。
沖田さんが死んでからのことはよく覚えていない、思い出したくもない。

藤「三浦さん、入りますね。」

わたしは返事をすることが出来なかったが声の主である平助は返事を待たずに部屋に入ってきた。

藤「少しは落ち着きましたか？」

人が目の前で死んだというのに落ち着けるわけがない。

藤「…俺たち壬生浪士組はこれからもこんな現場に出るんですよ？…いつまでもそんなだったら今抜けた方がいいと思いますけど。」

「……それだけは出来ないです。」

私が新選組を抜ける時は私が御陵衛士になるか、死ぬ時だから。

藤「そうですか、まぁべつに良いんですけど。三浦さんみたいに人を斬る事が出来ないのはこの先自分自身が傷つくことになりますよ。それなら今抜けた方がいいんじゃないですか？」

「いえ、私はまだやらなければならないことがあるので抜けられません。」

藤「分かりました。」

平助はそう言うと部屋を出ていった。
そしてすぐ後に平間と平山が部屋に入ってきた。

平山(以下→沖)「三浦ちゃん…もう、大丈夫か？」

「何ですか。」

平間(以下→永)「ちょっと報告しなきゃならねぇことがあってな。…まぁ、明日落ち着いて話せばいい事なんだが。」

そう言われて察してしまった。
きっと3人は殺された者の名前を偽ることになるんだろうと。

沖「俺たち3人…今日から沖田、永倉、井上の3人の名を偽ることになったんや。」

永「もし、…これが受け入れられねぇとなるとあんたを斬らなきゃならねぇ。」

「……分かりました。」

永「辛い思いさせちまって悪いな。あの3人は試衛館時代の同士だったんやろ？」

「謝らないで下さい、暗殺を企てたのは彼ら3人なのですから。それに彼らは芹沢さんより弱かった…というだけです。」

沖「……三浦ちゃんはあまあまや。」

「…え？」

沖「三浦ちゃんと鴨さんなら沖田をやれたはずや。三浦ちゃんは人を殺せへんとちゃうか？」

「……それは。」

沖「これから先、こんなもんじゃ…。」

「藤堂さんにも同じこと言われました、自分でも人を殺めることが出来ないのは分かってるんです。」

たとえそれが世の定めだとしても…私はきっと人を殺めることが出来ないかもしれない。

永「じゃあ何故壬生浪士組に入った？」

「2人を信用していいんですか？…絶対に誰にも言わないのであれば話します。」

そうは言ってみるけれど2人には言ってもいいと思っていた。