生きる未来を救いたい【龍が如く維新！】 (ページ38)

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翌日の朝、今日は新選組の羽織を着ようとも思えず…女性の姿で過ごすことにした。

寺田を出て、目の前の川の所で一つため息を吐きながら昨日の出来事を思い出す。
平助はあぁ行っていたけれど、私がこの世界に来たのは平助を守るという意味があるからであって…。
もし少しのチャンスがあるなら、どんな手を使ってでも足掻いてみたい。

斎「おい。」

突然誰かに話しかけられて振り向くと、そこには斎藤さんがいた。
もしかして…私が三浦だと分かって話しかけて来ているのか。

「何ですか…？」

斎「大きなため息を吐いているのが気になっただけだ。」

どうやら私が三浦だと言うことはわかっていないみたいで、彼お得意のお節介らしい。

「あぁ…すみません、聞こえていましたか？」

斎「まぁな、何かあったのか？」

「…烏滸がましいって思うんですけど、守りたい人がいるんです。私に何か出来ることはないかなぁって考えていたんです。」

斎「お守りでも作ったらどうだ？」

「お守り…ですか？」

斎「あぁ…、あんたの気持ちのこもったお守りだったら伝わるもんがあるんじゃねぇか？」

「…そうですね、…作ってみます。斎藤さん、ありがとうございます！︎」

斎「…ん、俺は名乗ったか？」

「おりょうちゃんがよく斎藤さんの話をしているので。」

斎「そうか。…それで、その守りたい人ってのはどんな人なんだ？」

「新選組の隊長さんです。」

斎「なるほど。隊長ともあれば確かにお守りはいるかもしれねぇな。」

「そうですよね！…ふふっ、早速作る為の材料を買いに行ってきます。さようなら！」

斎藤さんに話して良かったな…。
折角なら、何か役に立つお守りにしよう。