生きる未来を救いたい【龍が如く維新！】 (ページ34)

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藤「まぁ、答えてくれるとは思ってなかったですけど。」

「言える時が来たら伝えますよ。」

そんな時はきっと平助を武田さんから守られた時。

藤「ま、どっちでもいいですけど…俺とくるなら伊東さんとは仲良くなっといた方がいいですよ。まぁ…三浦さんは北辰一刀流も扱えるから問題ないと思いますけど。」

「刀派の問題じゃないと思うんですけどね…。」

刀派が同じだからと言って意気投合するなんてさんな簡単な話あるわけがないのだ。
だったらきっと世の中こんな戦ばっかりじゃない。

「藤堂さんも北辰一刀流は扱えるんですよね？」

藤「えぇ、まぁ。でも俺は天然理心流なんで。」

「そんなこと言ったら私もそうですよ。」

なんて言うけど、私は普段北辰一刀流しか使っていない。実戦では天然理心流の方がいいのかもしれないけど…私は人を斬るなんてことは考えられないので別に天然理心流じゃなくてもいいのかな…なんてかんがえていた。

藤「俺三浦さんが天然理心流使ってるの試衛館でしか見たことないですよ。」

平助はそう言うなり少しケラケラと笑っていた。

「天然理心流はまだ、使いませんよ、」

使う時は平助を助ける時かもしれないし、一度も使わないかもしれない。

藤「ま、何でもいいですけど。」

「…やっぱり藤堂さんは伊東さん派なんですね。」

藤「何言ってるんですか。俺は別にそんなつもりないですけどね。」

現実では伊東さんについて行った彼は、何も知らない平隊士に殺されてしまう。確かその平隊士の名前は…。

「……三浦常三郎。」

最悪にも自分が名乗った偽名と名字が同じだった。

藤「…？」

「すみません…、なんでもないです。」

…偽名を考えた時はそんなに意識していなかったし、そんなまさかだろう。
私が平助を殺すなんてことは…絶対にないのだから。