生きる未来を救いたい【龍が如く維新！】 (ページ29)

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幹部全員が集まった所で、土方さんは話を始めた。

土「皆ご苦労だった。…桂は取り逃したがな。」

藤「…でも他の隊士は捕まえられたんです、上々じゃないですか？」

土「あぁ。…それに、他の収穫もあった。」

沖田さんがなんのことか聞くと、平助は松原さんの事を話した。
松原さんはこの話を黙って聞いてられる筈もなく、声を荒げながら反論した。

土「鴉に我々の動きを長州藩に流していたことは調べがついている。そして、殺したことも。」

松「キミたち…俺のことを売ったのか！！」

土「このことは、監察の山崎が突き止めたんだ。」

……そしてこの後、土方さんは斎藤さんに松原さんを粛清するように言ったが…源さんがそれを実行した。
それを見届けてみんなが帰ろうとしている所、土方さんが口を開いた。

土「待て、ここでもう一つ皆に伝えることがある。」

そう言うと、土方さんは私に目配りをさせて…隊長に任命したことを伝えるとでも言いたげだった。

土「我々新撰組は幹部を3人も失った。そこで、…新たに三浦君を5番隊隊長に任命する。」

土方さんの一言に驚いたのは沖田さん、永倉さん、…平助もかすかだが瞳孔が開いた。

「土方さん、もう少しタイミング無かったんですか？…傷だらけなのに隊長とかかっこ悪いなぁ。」

藤「土方さん、三浦はあの時と変わらず人を斬れません。…それでも隊長にするんですか？」

土「これは、…副長命令だ。覆ることはない。」

土方さんがそういうと、それ以上は何も言わずに黙り込んだ。
やがて話は終わり、それぞれが池田屋から出て行った。