生きる未来を救いたい【龍が如く維新！】 (ページ27)

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時刻は夜方、私たちは池田屋に御用改めをする為に正面に立っていた。
「会津中将御預かり浪士隊、新撰組。詮議の為、宿内を改める！」…本来ならばそんな近藤さんの威勢の良い声が響いていただろうか。いや、それはゲームの中の話であって実際はきっとそんな大声張ってないだろう。
まぁでも、この場に近藤さんは居ないから分からない。それに、土方さん達援軍が来るまで生き延びなければ。

藤「くれぐれも死なないで下さいよ。あなたに死なれちゃ…目覚めが悪いですから。」

目を合わせず、目の前にいる長州の者と刀を交えながらも平助はそう告げてくれる。

「…はい、こんな所で死んではいられませんからね！」

私は相手を斬らぬよう、刀の背の部分で相手の急所を突き意識不明にしてやる。
そして…奥にいる桂を目指して。

永「三浦っ…奥の部屋に桂がいる！」

永倉さんを見ると複数の傷を負いながらも必死に刀を握る姿があった。

「分かりました。……きっとすぐに土方さん達が来ます、もう少し持ち堪えてくださいね！」

永倉さんにそう告げて私は奥の部屋へと必死に駆けて行った。
奥には案の定、桂小五郎が窓から逃げようとしている所だった。