生きる未来を救いたい【龍が如く維新！】 (ページ25)

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「所で斎藤さんは寺田屋に何しに行ってたんですか？」

とぼけたように聞くと、斎藤さんは眉間に皺を寄せながら…、大した用事じゃないと言った。

「そうなんですね。」

斎「お前は何をしていたんだ？」

「戦支度ですよ。」

斎「そうか。」

斎藤さんはこれ以上は何も聞かず、私たちは暫くの間沈黙しながら屯所へと歩みを進めた。
そんな私たちの沈黙を破ったのは斎藤さんでも私でもなく…、松原さんだった。

松「…斎藤君、三浦君、奇遇だな。いつからそこに？」

情報屋「あれ…旦那？！」

……松原さんが長州と繋がっていると言うことは私が言わなくとも監察の山崎さんが伝えるだろう。
しばらく二人のやり取りをぼうっと眺めてると、鴉は松原さんに斬られてしまった。

松「君も…ここで会ったことは他言無用。忘れてくれ。」

私は何も答えず、ただ松原さんがこの場を去るのを待った。

「行きましょう。」

斎「あぁ…。」

なんとも言えない表情の斎藤さんと、切り捨てられた鴉を…真顔で通り過ぎる自分。
……試衛館から私は新撰組のみんなと今日という日までやってきた。
現代とは似ても似つかない毎日に慣れてしまったのか、私の感覚は少しずつ麻痺しはじめていた。