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「それでも、私が8番隊を離れることは考えられません。」
土「…三浦君、これは命令だ。以前とは状況も違う…従ってもらおう。」
「分かりました。そのかわり、藤堂さんが組を離れることがあれば…その時は私も離れますから。」
土「その時は君のことを粛清しなければならないな。」
「えぇ、構いませんよ。」
私が新撰組を抜ける時、それはきっと御陵衛士が出来た時。
「それで、私を隊長にした本当の理由は何ですか？」
土「念の為、斎藤君を見張っていて貰いたい。」
「斎藤さんを…？」
土「彼に刃は向けたくないが…念の為にな。」
「分かりました。」
長州、薩摩、土佐と繋がっているのは分かっているから…それを私に見張らせるってことか。
まぁでも…斎藤さんは問題ないと思うから大丈夫か。
土「それと、君が隊長になると言うことは私が言うまでは他言無用だ。」
「分かりました。」
土「話は以上だ、もう下がっていいぞ。」
土方さんに一礼をし、外に出ると…永倉がいた。
「永倉さん…今の話聞いてましたか？」
永「いや、土方さんに話があって今来たとこや。何か聞かれたく無い話でもしてたんか？」
「いえ…。」
これ以上何か聞かれても答えられないし、早くこの場を去ろう。
きっとこの後すぐに池田屋事件が始まる筈。
でも私は斎藤さんを見張ることになっているから…平助が行く池田屋じゃなくて四国屋に行くことになるんだろうか？
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作者名：ひじり若葉 | 作成日時：2019年1月22日 18時
