生きる未来を救いたい【龍が如く維新！】 (ページ21)

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平助とはその後も色々な他愛もない話をした。

「すみません、話し込んでしまいましたね。」

藤「いえ、Aさんと話すのは楽しいんで大丈夫ですよ。」

「…また、お会いできますか？」

私がそう言うと、少しだけ考えるように間が開きながらも、「きっと、会えますよ。」と返してくれた。
本当は会わない方が良いなんてのは分かってる。

「あの…すみません。会うのは今日で最後にします。」

藤「…気を使わせてすみません。俺たちと日頃から会ってたってなると、きっとAさんに迷惑がかかるんで…そうして貰えると嬉しいです。」

「…はい。」

藤「送ります。」

「いえ、大丈夫です。今日はありがとうございました。その…土方さんにもよろしくお願い致します。」

もう会えなくなるわけじゃないけど、何故だか胸が痛い。
平助とは三浦としてじゃなくて、松嶋Aとして接していたかった…そんなわがままは言ってられないのだけど。

このままここにいたら甘えてしまいそうで、足早にこの場を去ろうとすると…平助に腕を掴まれる。

「藤堂さん…？」

藤「お元気で。」

多分今までで見たことないほど素敵に笑うものだから少しだけ目頭が熱くなる。
あれ、…ただ藤堂平助という男を油小路事件から救いたかっただけなのに。
それだけだったのに…おかしいな。
自分の心の内の疑問と、泣き出すのを必死に堪え、抑え混みながら笑顔で一礼し、その場を足速に去る。

次に会う時はただの新撰組隊士として、…接すよう努力しよう。