生きる未来を救いたい【龍が如く維新！】 (ページ13)

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沖「ところで、…未来から来たっちゅうことは平助を助けたら三浦ちゃんは未来に帰るんか？」

「…へ？」

永「…そんな簡単に行き来できるもんなんか？」

……そういえば、来たはいいけど帰路のことを何も考えていなかった。
そもそも…どうやってきたのかもわからないのに帰り方なんて分かるわけもない。

「あー、そうですよね。私、気づいたら江戸の試衛館前にいたので帰り方が分からないんです。」

行きと同じ方法なら、油小路で平助を思いながら目を閉じること。
…普通に考えれば、平助の無事が確定した時点で現代に帰れるはずなのだが…そんな保証はどこにも無い。

「もし帰れなかったらどうしよう…。」

こんなゲームの世界で、しかも江戸時代でなんてずっと生き抜ける気がしない。

沖「…まぁ、大丈夫やろ！細いことは気にすんなや。」

沖田さんは私を元気付けてくれているみたいだけど、…冷や汗が頬を伝う。
もしこのまま本当に戻れなかったらどうしよう。

永「もし帰れなくても、こっちで暮らせるようになんとかすればええ話やろ。今からそんな先のこと考えてもしゃーない。とにかく今は、平助の無事だけを考えてりゃええ。」

沖「せや、先のことは救ってからやな。」

「…そうですね。」

まずは目の前のことってことか。
うん…救うことを考えながら、帰路のことも少しずつ考えていこう。