生きる未来を救いたい【龍が如く維新！】 (ページ11)

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次の日、私たちは京へ向かう為に船の上に居た。
これから起こる出来事に不安と緊張でいっぱいだが、新しい出会いもあることに少しだけワクワクしていた。

藤「あ、三浦さん！」

甲板で景色を見ていると、わたしを探していたのか、平助が手を振って寄って来た。

藤「聞きましたよ。三浦さん八番隊になるんですね？」

「はい、お世話になります。」

藤「…てっきり一番隊か二番隊に行くのかと思ってましたよ。何で俺の隊なんですか？」

…平助を救いたいから、なんて言えないのでどう誤魔化そうか。

「特に深い意味なんて無いですよ。」

藤「…ふーん、まぁいいですけど、俺の隊に来るなら切ってもらわなきゃ困りますからね？隊士を守りながら戦うとか嫌なんで。」

「…大丈夫です。自分の身は自分で守ります。」

平助を守りたいだなんて、私には烏滸がましい話なのかもしれないけど…最悪盾ぐらいにはなれる。
この世界の平助だけでも救ってやるんだから。

藤「そうだ、昨日俺がどうやって屯所に来たか分かります？朝起きたら俺の部屋に居たんですよね。…町で助けた女の人と呑んでたはずなんですけど。」

「…女性が屯所まで運んで下さいましたよ。その後は私が。」

私がそう言うと平助は少しだけ私をじっとみたが、すぐに申し訳なさそうにした。

藤「そうだったんですね、すみません。あー、Aさんにもお礼言わないと。」

もしかして私がAだとバレるのか、…と少し不安になったけど大丈夫そうで安心した。

「また会えたらいいですね？」

藤「そうですね。京に行くって言ってたから探さないと。」

次Aとして平助に会えるのはいつだろうか…斎藤さんに会う前に、また会えたらいいな。