【刀剣乱舞】年寄りは大事に扱いなさい！ (ページ10)

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＊、8話ページ10

薬研を筆頭に審神者部屋へと足を進める薬研たち…

薬研「着いたぜ…」

そう言う薬研は少し怯えている。
声の調子が暗い。

周りの短刀たちも顔が曇っている…

そんな短刀たちの顔を見て老婆が言う

『大丈夫よ。何があっても取り敢えず、貴方達は私が守るから』

今剣「ありがとうございます！あるじさま！」

そして…………

老婆が襖をバタンと勢いよく開けた瞬間、

短刀たち、

いや…………その場にいた人たち全員が固まった。

まぁ、無理もない。

そこには、暴力を振るわれている“歌仙兼定”いたからだ。

老婆はその光景を目に写し、3秒前後固まった後、スタスタと歩き出し審神者の胸ぐらを掴み上げた

【その時の状況を後になって歌仙は語る。歌仙「あれは女性のすることじゃないね、それにあんなに太ってるあいつ(前任)を軽々持ち上げるなんて本当に女性か疑いたくなるね、全く雅じゃない」だそうです。】

話を戻そう。

前任を軽々しく持ち上げた後老婆は怒鳴る。

『あんた！やって良いことと悪いことの区別も出来なのかい⁉あんたに、歌仙殿の痛みがわかるのかい⁉、いいやわからない、分かるわけがない！勝手に決めつけるのが良くないって事は重々承知だが、それでも、人を殴って笑っているあんたにはわからないさ！』

その言葉を聴いた瞬間、愛染、乱が助けた歌仙が泣き出した。

『こんのすけ』

老婆が凄く低い声でこんのすけを呼ぶ。

こんのすけ「は、はいいい、な、なんでしょう。」

『この人を、どうにかして』

こんのすけ「は、はいいい、わ、わかりましたぁぁ」

始終こんのすけがビクビクするのも無理はない。なんせ、すごく低い声で、審神者を百足を見るような目で見たいたから。

老婆がこんなにも怒鳴り、恐怖を植え付けるような行為をするのも無理はない。

歌仙兼定はこの本丸の初期刀だから。

老婆は此処に来る前、役人から預かった手帳、老婆の旦那の日記を目にした。

内容は今日は何をした。などくだらないものだった。そんななかで最後に、

《俺は初期刀を歌仙にしてよかったと思ってる。それに18年間こんな俺を支えてくれたんだから、本当に俺は恵まれてるよ。》

と記されていたからだ。

そこで今までずっと黙っていた前任が口を開いた。