【刀剣乱舞】年寄りは大事に扱いなさい！ (ページ5)

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4話ページ5

『ここかい？』

薬研「ああ、行けそうか？」

薬研藤四郎もとい、薬研が聞くのも無理はない。

なんせ、目の前には、

お札が何枚か貼られた襖があったから。

『ええ、大丈夫よ。ここの結界、ものすごく弱いもの』

そう言うと、老婆は襖に貼られているお札を、1枚づつ丁寧にに剥がして行く。

そして、ものの数分で襖に貼ってあったお札を全て剥がした。

『この中にいるのよね？』

薬研「ああ。」

老婆は静かに襖を開け、中に入って行く。

その部屋の畳の上には、

真っ二つに折れた物や、

いくつものカケラ

になったモノが、

散らばって沢山あった。

『あらあら、こんなに沢山…可哀想に…………』

老婆は静かに囁いた。

薬研「できるか？大将」

『できる、できないの問題じゃないわ。やらなくちゃ何も進まないわ」

老婆は折れたり、粉々になったりしている刀を

一つずつ丁寧に拾い、

同じ刀ごとに分け

一斉に霊力を流し込んだ。

すると、

部屋中にたくさんの桜の花弁が舞う。