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もっちゃんとそんな話をした約1週間後、
ジャニーズのバイトの返信が来た。
「今日から2週間以内に、履歴書などを事務所まで送ること。」
履歴書なんて書くの初めてだったから、もっちゃんに手伝ってもらうことにした。
ジャニーズ事務所のバイトって言ったら、これまたすっごいびっくりしてたけど、
「送るんなら絶対受かって！そんでジャニーズの人たちのかっこよさを認識しなさい！」ってなんかよく分かんないこといいながら手伝ってくれた。
履歴書はとりあえず全部埋めて、あとは
証明写真を胸から上と、全身と…って、全身の写真とかいる？？
まあ、でも天下のジャニーズ様だから、たかがバイトでもルックス重視なんだろうなぁ…
ちょっともうこの時点で受かる気しないんだけど…他のバイト探しとこうかな…
とか考えつつ、家に帰った。
「ただいま〜」
母「おかえり〜ご飯できてるよ〜」
「あ〜、ありがと〜」
うちのお母さんは絵に描いたような『良い主婦』だ。
料理、裁縫、掃除など、どの家事をやっても完璧。
そしてとっても穏やかな性格で、怒ったところを見たことがない。
亭主関白もしっかり守るし、お父さんより早く起きて、お父さんより遅く寝る。
私が家事できないのは、100%この完璧主婦のせいだ。
「お母さんー、あのさ」
母「ん？どした？」
「今度ね、パート制のバイトやろうと思うんだ。」
母「パート制？うん。」
「そしたらね、今よりもうちょっとは稼げると思うんだー、だか」
父「お前はバイトなんかしてないで勉強しとけ」
私とお母さんのほのぼの会話に割り込んで来たのは、いつの間にか食卓にいたガンコ親父だった。
お母さんとは正反対で、何かあったらすぐ不機嫌になって、私の顔見たらいつも「勉強しろ勉強しろ」ってうるさい。
嫌味ったらしいクセに過保護で、私のやることなすこと全てに文句をつけてくる。
正直、めんどくさい。
お母さんはどーしてこんなのと結婚したんだろう…不思議でたまらない。
私だったら絶対に選ばないタイプ…
「いいのー、ちゃんと勉強もやってるし、もうサークルも辞めるつもりだから週4くらいだったら勉強だってちゃんとできまーす」
父「そうやって余計なことばっかしてると、就職できないぞ？」
「ちょっと、私まだ1年生だよ？バイトくらい自由にさせてよ」
父「親として忠告してやってるだけだ。」
「ふーん…」
あああああああああああ
めんどくさいっ！！
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作者名：ななりぃ | 作成日時：2017年8月13日 15時
