8人目のバイト！？① (ページ6)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:41,921 hit

6 ページ6

なんやかんやで、次のバイトの日が来た。

もっちゃんの言った通り、私が今日担当するのは、「関ジャニ∞」ってグループのライブだった。

召集時間に間に合うように家を出て、会場に着くと、もうすでにカラフルな人たちの列ができ始めてた。
開場4時間前とは思えないほどの人数の多さに、改めてジャニーズの恐ろしさを感じた笑

今日の私の担当場所は、グッズ売り場。
一通り対応の仕方を説明された後、スタッフ用のグッズTシャツをもらって、いったん解散となった。
周りはみんな日雇いのバイトだから、友達なんているはずもなく、それぞれ別々に行動して、時間になったら集まって、働く。
私は、とりあえずトイレでTシャツに着替えて、お昼ごはんを食べることにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Wアンコールが終わって、お客さんたちが一気に出て来た。

グッズ売り場は終演後も少しだけやっているみたいだけど、私の担当してたテントはもう既に解体作業が終わっていた。
で、今は箒を渡されて掃除中。
でも、なんだか疲れて、人で溢れている出口を見つめて、しばらくぼーっとしていた。

それにしても、小さい子どもからお年寄り、そして男性のファンも多くて、ほんとに老若男女問わず愛されているんだなぁとグッズを売りながら思った。

スタッフ「あのー、Aさん？」

「？」

あまりにもぼーっとしてたから、今回のグッズ売り場担当のチーフで、バイトを募集する会社の正社員の加藤さんが話しかけてるのに気づかなかった。
私はいっつも横アリでバイト探してるから、もう顔見知りだ。

「あっごめんなさい！何ですか？」

加「忙しいとこ申し訳ないんだけど、私、これから違うとこ見に行かなきゃ行けなくて…ちょっと仕事お願いしてもいいかな？」

「はいっもちろんです！」

加「ごめんね？これ、このテントの分なんだけど…」

どうやら、今日の売り上げを会場の裏口にある本部に持っていってほしいみたい。
…そんな大事な仕事、こんなバイトなんかに任せていいの？

とか思ったけど、このまま掃除してるのも暇だしなぁ…

「行きます！」

加「よかった。あ、あと言っとくけど、Aさんだから任せてるんだからね？変なことしないでよ？笑」

「わかってます！笑」

そう言って、私は加藤さんからお金の入った箱を受け取り、裏口の方へと歩き始めた。

ただ、天性のおっちょこちょいである私が、このまま無事に仕事を終えることなんてできるわけもなく…