8人目のバイト！？① (ページ45)

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街の明かりに照らされた夜道を、痛む体を引きずるようにして歩く。

どれくらい気を失ってたかは分からないけど、
意識が戻った時には、もう女たちの姿はなくて。

なんだか、疲れた。

もう、何も考えられない。

なんだかわけがわからなくて、涙も出ない。

こんなにつらいなんて思ってもなかったなぁ。

てか、私、なんでこんな一生懸命やってるんだろ。

応援してくれてる人なんて、いないのに。
あの人たちみたいに思ってる人、たくさんいるはずなのに。

目の前がぼやけたと思ったら、温かいしずくが、一筋、私の頬を伝っていった。

それを合図にするかのように、次から次へと涙が溢れて止まらない。

けれど、それを慰めてくれる人も、言葉も、もちろんここにはいない。

ズルズルと足を引きずるようにして、それでも、歩くことをやめられない。
スタジオまで、あともう少しだ。

と、思ったその時。

何かにつまづいて、フラっと体が傾いていく。

今更、それを支える気力もなくて。
私、倒れるのか。なんて思ってたら。

「あっぶな…」

不思議と痛みは感じなくて、その代わりに誰かの温かさを感じた。