Merry Xmas2023(Daisuke.S)

Weihnachtsmorgen 4 ページ4

「似合う？」
「めっっちゃ似合う！想像以上！ね！ちゃんと見せて！！ うーわ、マジ良い！」
「ふふ、ありがとう。」

上から下から、右から左から。
ダイヤの輝きを確かめるように、嬉々としてAの手首を見る佐久間に、Aはまた笑い声を零す。

「大介はプレゼント開けてくれないの？」
「へ？あ、あー！そう！ありがとうこれ！
　びっくりした！ってか俺、上着も着てねえじゃん！
　ウケる！」

Aに言われて初めて、佐久間はまだカーディガンもプレゼントも手に持ったままだと気付くと
ケラケラと笑うと、取り敢えずカーディガンに袖を通し、きらきらとした目でAを見た。

「開けてい？」
「勿論。気に入ってくれると嬉しいんだけど。」

Aが頷いたのを確認して、佐久間はリボンと包紙すら大切そうに外し、そして現れた箱に一層目を輝かせた。


「ドキドキする！」
「それは私の台詞。ほら。開けて開けて。」

シチューをスープマグによそうAも、幾分声を硬くしながら佐久間の手元にちらちらと視線を向ける。
佐久間がゆっくりと開けた箱の中に入っていたのは
奇しくもAの腕に光る物と同じ、一粒ダイヤのピアス。

佐久間は大きな目を更に大きくして、その輝きに暫し見入った後、スープマグをカウンターに置いたAに抱き着いた。

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