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Dear 31st Birthday 8 ページ8

「めっちゃいい!」
「お嫁さんもみんな入れたね。
 気に入ってくれて良かった。」
「うん、マジありがと!」
「どういたしまして。
 じゃあ、アルバムに写真入れてこっか。」

もう一つの包みを開ければ、茶色の表紙に桜色のラインが入ったシンプルなデザインのアルバム。

「お、メンカラ。」
「そこは外せないでしょう。」

開いたアルバムに、1枚1枚写真を入れていく。

「まずは最初に撮った写真でしょ。」
「イヤリングのやつね。」
「料理してる時のやつにー。」

2人で1枚1枚写真を見て
その時間を思い出して笑っては、アルバムに収めていく。

最後に撮った、真下からAを撮った写真をアルバムに入れると、佐久間は隣のAを抱きしめた。

こんなに穏やかで幸せな時間があるだろうか。
写真を撮って、それを2人で眺めて笑うだけで
こんなに幸せになれる人。
そんな人に出会えたことを、心から嬉しく思う。

「本当ありがとね、A。」
「どういたしまして。
 喜んでもらえたなら良かった。」

背中に回された手がぎゅっと抱きしめ返してくれて
それだけでまた温かくなる。
幸せってこんなにあったかい。

「めーっちゃ嬉しかった。めっちゃ幸せ。」
「ハッピーボーイ?」
「ハッピーボーイ。本当、世界で1番俺幸せ。」
「ふふ。良かった。
 私も大介のお誕生日をお祝いできて幸せ。」
「んふふ、今年も俺、いい年になるわ。」
「そうね。幸せばっかりの1年にしよう。」

Aとうなじを撫でると、少し体が離されて
どちらともなく、笑んだ唇を重ねる。
何度もゆっくりと角度を変えて、その柔らかさを感じながら。

カシャン。

「、っん?!嘘、今撮ったの?!」
「にゃはっ、撮った!上手く取れてっかなー。」
「ちょっと、趣味悪い!」
「悪くないっしょ、キスしてる時のA、
 めっちゃ可愛いよ?」
「〜っ!その写真はだめ!」
「駄目じゃありませーん。
 あ、出てきた出てきた。」

ゆっくりと浮かび上がってきた2人の横顔は
引きの写真ながらも、2人とも驚くくらい幸せそうな顔をしていて、一瞬沈黙が下りる。

「…。」
「…。」
「あ、アルバムに入れとく!」
「私、先にお風呂入ってくる!」

その顔が無性に恥ずかしくて、くすぐったくて
夕食後のまったりタイムは、そんな会話で幕を下ろした。

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設定タグ:snowman , 佐久間大介 , ジャニーズ   
作品ジャンル:タレント
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マコト(プロフ) - 読んでいて、とっても幸せな気持ちになりました。ありがとうございましたヽ(=´▽`=)ノ (7月9日 0時) (レス) @page9 id: f6a74c2234 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Y.Harumizu | 作者ホームページ:http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/  
作成日時:2023年7月8日 22時

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