Dear 31st Birthday 5 ページ5
「そう、そう!めっちゃ優しいっしょ!」
「それでさー、なんか上手い写真の撮り方?
コツみたいなの教えてほしくてさあ。」
「あー、なるほどね、っえ?
いや、来なくていいよ!
くっはは、康二が来るのおかしいでしょ。
カメラマンとかいらねーから!」
「えー、どうしよっかなー。
Aが良いって言ったらな。にゃはは!
んじゃ、収録頑張ってー。あんがとねー。」
通話を切って、早速料理をするAの背にカメラを向ける。
余白をちゃんと取って、敢えて真ん中に人物を置かずに…。
向井に言われたことを頭の中で反芻しながら
位置を調整する。
こんな感じか?もっと右?むしろ下?
取り敢えずこれで!、とシャッターを押す直前。
Aが振り返って、カメラのレンズをAが向いた瞬間に、かしゃんとシャッターの音が鳴った。
「すっげータイミング。」
「それは私の台詞。狙ったのかと思っちゃった。」
「にゃは、たまたま、たまたま!
俺もそっち行こー!何作ってくれてんの?」
出てきたチェキをヒラヒラさせながらキッチンへ向かえば、鮮やかな緑のサラダに、オレンジ色のニンジンのカナッペ、艶々としたトマトが鮮やかなカプレーゼが既に並んでいる。
「おー!めっちゃ綺麗!うまそう!」
「野菜ちゃんと摂らないとね。
テーブルに運んでおいてくれる?
後は、お肉焼くだけだから。」
「あいあいさー!」
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マコト(プロフ) - 読んでいて、とっても幸せな気持ちになりました。ありがとうございましたヽ(=´▽`=)ノ (7月9日 0時) (レス) @page9 id: f6a74c2234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Y.Harumizu | 作者ホームページ:http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/
作成日時:2023年7月8日 22時