検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:10,240 hit

Dear 31st Birthday 3 ページ3

そして、誕生日の翌日。
1日オフのAの家を佐久間が訪れたのは夕方より少し早い時間。
髪を緩く巻いてアップにして、おめかししました、という出立ちのAに、どうしても頬が緩む。
好きな人が自分のためにオシャレをしてくれた姿を見て喜ばない人間なんていないだろ。

「おかえり、大介。
 改めてお誕生日おめでとう。」
「ただいま!ありがとうー!!
 昨日の電話もありがとね!」
「いいえ。取り敢えず手、洗ってきて。」
「あーい。」

先に廊下を歩き出したAの耳に揺れるイヤリングに付いた自分色の石がキラリと光るのが見えて
佐久間は、やはり頬を緩めた。

本当になんて、良い日だろう。


「はい、お水で良かった?」
「もち!ありがとう〜。」

佐久間にグラスを渡した後、ちょっと待っててと
言って、一旦リビングを出て、戻ってきたAの手には、可愛らしいピンク色をした四角い機械。

「はい。これ。」
「え?これって、カメラ?」
「そう。チェキ。」
「えー、なんか懐かし!
 チェキなんて持ってたんだ?」
「友達に借りたの。はい、これフィルム。」
「え?え?」

ソファの隣に座ったAに、チェキとフィルムの入った箱を渡されて、佐久間は大きな目をくるくるとさせた。

「チェキならここで現像されるし
 枚数決まってるから管理もしやすいし。」

そんな佐久間の反応に、Aは少しだけ居心地が悪そうな顔をして、佐久間から視線を逸らす。
また、イヤリングが揺れた。

「…お誕生日のお願い、なんでしょ?」
「え?え!えー!!マジで良いの?!
 本当に?!A本当好き!!ありがとう!!
 めっちゃ嬉しい!!!」

顔を背けたままのAに思わず抱きつけば
そのままソファに2人で倒れ込んでしまって
2人で笑い声を上げる。

「ちょっと、大介、重いって!」
「だってマジ嬉しいんだもん!
 あー!知ってたら康二になんか良い撮り方
 聞いてから来たのに!」
「そこまで本気で撮ろうとしなくても。」
「俺はいつでも本気なんですー!
 特にAに関してはね。」

不意に笑う声が一緒に止んで、瞬きをするAにそのまま覆い被さるようにキスをした。

「、ん。」
「ふっふー、31歳の初ちゅー。」
「ふふ、何それ。
 ね、ご飯準備するからどいてくれる?」
「えー?!やだ、もうちょっと待ってよ、
 写真撮りたい!てか使い方教えて。」
「あ、そうね。使い方は…。」

Dear 31st Birthday 4→←Dear 31st Birthday 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
設定タグ:snowman , 佐久間大介 , ジャニーズ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マコト(プロフ) - 読んでいて、とっても幸せな気持ちになりました。ありがとうございましたヽ(=´▽`=)ノ (7月9日 0時) (レス) @page9 id: f6a74c2234 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Y.Harumizu | 作者ホームページ:http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/  
作成日時:2023年7月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。