Unanswered morning glowy(Daisuke.S) (ページ33)

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Unanswered morning glowy(Daisuke.S)３３ページ33

それから２人で、止まらない互いの涙を笑って
涙でぐちゃぐちゃになった顔と体をきれいにすべく
お風呂に入って、ベッドに入った頃には、既に空が白くなり始めていた。
そんな、朝焼けの中、お互いの体に緩く腕を回す。
３ヶ月ぶりのAの体温を全身で感じながら
佐久間がAの頭にキスを１つすると、腰をぺしんと叩かれた。

「少しでも寝て。」
「眠くなーい。」
「それでも寝て。」
「えー…。」

なおも佐久間が渋ると、泣いた名残で真っ赤な目をしたAに睨み上げられて
いそいそと目を閉じて、ぎゅっとAを抱き寄せた。
「ちょっ」
「いいじゃん、３ヶ月我慢したんだから、このくらい許してよ。」
「……もう。」
「てかさ。今日、医務室のベッドで頭撫でてくれてた？」
「え？ああ、うん。」
「あれ、めっちゃ気持ち良かった。」

本当に眠気は全くなかったはずなのに
腕の中のAの体温のせいか
自分の腕の中にAが戻ってきたという安心感のせいか
瞼が重くなってくる。
そんな佐久間に気付いたのか、Aの手が、ゆっくりと佐久間の背を叩く。

「大介、何か、ふにゃふにゃしてたもんね。
　寝ぼけた犬みたいだった。」
「犬って。まあ、犬もかわいいけど。
　…幸せな夢だなーって思ってた。」
「ふうん？」
「Aが居て、俺のこと好きって言ってくれて。
　頭撫でてくれて、ふわーっとしてさ。」

やってくる睡魔に、ウトウトとして
段々呂律も怪しくなってくる。
Aの髪に鼻先を埋めて、諦めたように佐久間は目を閉じた。

「でも、今の方が、ずっと、ずっとしあわせ…。」

その言葉を最後に、佐久間の呼吸が寝息に変わったことに気付くと
Aもその胸に顔を摺り寄せて、そっと目を閉じた。

いつか２人で見つける答えが
今の佐久間が出した答えと同じであると信じて。

Fin