Unanswered morning glowy(Daisuke.S) (ページ1)

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Unanswered morning glowy(Daisuke.S)１ページ1

「は、え？あー…うん、念のための確認だけど
　佐久間はそれで良いんだよね？」
「それでってか、それが良いの。
　俺はAが良いの。」

居酒屋のテーブルに額をつけて突っ伏す佐久間の頭上、
深澤は、同じく信じられないと言う顔をした岩本と視線を交わした。

ここ１ヶ月、どうにも様子がおかしい佐久間を
岩本と２人で呼び出したものの
聞けども聞けども、佐久間は口を割らない。
酒も入れながら、２人がかりで、あの手この手で
やっと聞き出したのは
A に振られたという言葉と
片思いのリスタート宣言。

振られた理由を聞いても
佐久間は頑なに口を閉ざしたままで
ただ、諦めるつもりは毛頭ないのだと言う。

「ま、そういうことだからさーあ、
　また佐久間さんの応援お願いね。」
「佐久間がそうしたいなら、応援は、勿論するけど。」

深澤が頷きながら
一言もまだ言葉を発さない岩本の表情を伺うと
彼は難しい顔をしていて
かける言葉を探しているようだった。

「２人にもめっちゃ協力してもらってたのに
　こんなことになってごめん。」
「なんで佐久間が謝るのよ。
　佐久間が何かしたわけじゃないんでしょ？」
「んー…、どうだろね。わっかんない。」

表情を隠すためか、机に突っ伏したままの佐久間の声は
くぐもっていて、返事も歯切れが悪い。