Unanswered morning glowy(Daisuke.S) (ページ4)

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Unanswered morning glowy(Daisuke.S)４ページ4

「聞きたい。」

即答か、と岩本が苦笑した。

「聞きたいっていうか
　俺さ、俺になら何でも話していいんだって
　A には思って欲しいのね。
　でも、A の中で、そう言う存在になれてないのが
　今回めっちゃ分かって、正直辛かったし、悔しかった。
　今も、A が考えてること
　ちゃんと分かってあげられないの、本っ当悔しい。
　だから、もっかいがんばろーって思ってさ。
　諦めちゃったら、そこで試合終了だしね！
　つっても、別れ話の時も俺めっちゃカッコ悪かったから
　道のりは遠いけどねーん。」

体を起こした佐久間は、グラスの結露で
テーブルにできた水溜りを指で広げながら
でも、と続けた。

「ちょっとだけ…怖い。
　何からしたらいいか分かんないし
　俺がやろうとしてること、
　A を傷つけて、迷惑かけるだけかもしんないって思うと
　怖い。」

珍しく、佐久間が自分の決断に
自分の意思に迷いを感じている姿に
深澤は眉尻を下げた。

A と付き合う前、A を好きになったんだと
片思いを報告してきた佐久間にはなかった迷い。
あの時はただ振り向かせることに
一生懸命でいれば良かった。
でも今は。

「それをこれから考えていくんでしょ？」

しんみりとした空気を、ぱりんと変えたのは
岩本の声で、グラスを傾けながら
岩本は佐久間と深澤を見て言葉を続ける。

「怖い時は怖いって、今みたいに言えば良いし
　やり過ぎてるか不安になったら
　俺たちに言えばいいよ。
　やり過ぎてるなら俺たちが止めるし
　何からやればいいのか分かんないなら
　良い案が出るか分かんないけど
　俺たちも一緒に考える。
　考えて、間違ってたら軌道修正したらいい。
　俺たちこれまでも、ずっとそうしてきたでしょ。」

さすが俺たちのリーダーは違うなあ・・。
当然のように、恥ずかしげもなく言い切った岩本に
深澤は素直に感心した。
そして、頷く。

「照の言うとおり！怖くて当たり前だし
　そのための、俺たちでしょ。」
「照、ふっか・・・。」

いかにも感動しました、と声も瞳も潤ませる佐久間の肩を
順番に叩いて、気合を入れ直す。

「まずは何から始めるかってとこだよね。
　何したらいいか分からないってことは
　今はA さんと佐久間は、連絡とってないの？」

座り直した深澤が問うと、佐久間がきょとんとした顔をして首を傾げた。

「え？ううん。毎日連絡してる。」

「「は？？」」