Unanswered morning glowy(Daisuke.S)20 ページ20
「大介のこと、頼りない男だなんて、思ったことないよ。
これまで、一瞬だって。」
きゅ、と手を握り返される感触が返ってきたことにも
大介と呼ばれたことにも驚いて
いつの間にか俯いていた顔を上げると
Aがいつの間にか目を開けて、佐久間を見ていた。
「起きたの・・、あ、ごめん。
こんな遅い時間まで、俺が寝ちゃってたから。
もう仕事終わりだよね?帰ろ?
タクシー呼ぼっか?」
「ううん、大丈夫。
マネージャーさんが、今日は佐久間くんも夕方からオフだって言ってて
佐久間くんも気持ち良さそうに寝てたから、まあ良いかなって思って。
それに、仕事も溜まってたし、私、明日からお休みだし。
今日車で来てるから、私はタクシー要らないよ。」
ソファに座りなおしたAが、矢継ぎ早に投げてしまった問いに
1つ1つ答えると、指先を握ったままだった佐久間の手を引いて
佐久間をソファに座らせた。
「佐久間君、私、怒ってるよ。」
「…ごめん。。」
「それ、何に対してのごめん?」
「A…さんに、色々迷惑かけちゃったから。
ツアー同行終わったばっかりで、疲れてるのに。ごめん。」
「そんなことで怒らないよ。
迷惑っていうけど、それが嫌ならこのお仕事選んでない。
人間だから、体調崩しちゃうのは仕方ないよ。
でも、佐久間くん、プロでしょ。
プロなら、体調悪い時は、ちゃんと言って。」
Unanswered morning glowy(Daisuke.S)21→←Unanswered morning glowy(Daisuke.S)19
72人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Y.Harumizu | 作者ホームページ:http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/
作成日時:2023年3月25日 17時