今日:15 hit、昨日:1 hit、合計:13,640 hit
小｜中｜大
Midnight Trendy(Daisuke.S)３ ページ3
「大介。」
「少しでいいから。
こんなの、だめだから。」
「・・・そうだね。ごめん。
車、ちゃんと停めたいから、手を放してくれる？」
Aが言うと、佐久間は何か言いたげに口を開いたが
大人しく手を離して、ゆっくりと車が駐車スペースに移動していく間
Aから離した自分の手を見つめていた。
車が完全に停止しても、動く気配のない佐久間に
Aが声をかける。
「先にお部屋に行ってて？ちょっと時間空けてから行くね。」
「分かった。」
こんな時でも、Aは冷静なようだった。
佐久間は一瞬迷った後、車から出て運転席のAを窓越しに見下ろす。
窓越しに佐久間の視線に気付いたのか、Aは困ったように笑って
エンジンを切った後、指切りするように小指を立てた手を振って見せた。
佐久間は1つ頷いてから、自室へ向かった。
Midnight Trendy(Daisuke.S)４→←Midnight Trendy(Daisuke.S)２
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Y.Harumizu
| 作者ホームページ：http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/
作成日時：2023年3月21日 11時
