Merry Xmas2023(Koji.M) (ページ2)

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Weihnachtsbaum nur für Dich 2 ページ2

子供の様にツリーを見上げる向井の背に
Aは小さく笑って腰を上げると、向井と自分の分のマグカップを持って、向井の隣に腰を下ろした。

「基本的に康二のセンスに任せるけど。」
「ええ？」

オーナメントを一度床に置いた向井は
渡されたマグカップを受け取り、一口コーヒーを飲んで口を尖らせる。

「２人で一緒に考えて飾んのが楽しいんやん。」
「うん。だから、お手伝いに来たでしょ。」

向井とは反対に、Aはマグカップを床に置くと
オレンジ色のマフラーを付けた雪だるま、向井流で呼ぶなら康二を手に取って、ツリーの一箇所にぶら下げた。

にっこりと笑った雪だるまが、ゆらゆらと揺れる。

「康二はここがいいなあ。」

てっぺんでもない、下でもない、真ん中くらいの
何とも言い難い位置。
向井は不思議そうに瞬いた。

「あと、この辺りに電飾かな？
　あんまり近くに付けちゃうと、明るすぎて
　オーナメント見えなくなっちゃうよね？」
「あー、そうやなあ。俺、そこかあ。
　その辺りは舘かなあ、思てたんやけど。」
「やだ、ここは康二。あ、宮舘くんは隣に並べたら？」
「そこだけSnowMan率高いのバランス悪いやろ。」
「いっそ、９人ともここにずらっと並べるのはどう？」
「なんでやねん、もっとバランス悪いわ。」

くすくすと向井が笑い
その隣で、ダメかあ、とAが呟く。

Aはマグカップを持って、また一口飲んでから
向井の肩に頭を預けてもたれ掛かる。

「珍しいやん、眠いん？飾るの飽きた？」
「んーん。悩んでる康二見てるの楽しいから
　飽きない。」
「俺見て楽しんでるんかい。」
「うん。どんな風に飾っても綺麗だと思うからねえ。」
「そりゃ、それっぽくはなるやろうけど。
　ちゃうやん、1番綺麗にしたいやん。」
「そうなの？オンリーワンで良いじゃない。」
「いーやーや。ナンバーワンがいい。」