Antares 6 ページ6
「ん、。ね、康二。」
「ん。」
「私も、嫌よ。康二以外と、ん、幸せとか。
康二が、いいの。康二とじゃなきゃ、嫌なの。」
「…うん、…うん。」
「あと、私、今でも幸せだからね。すごく。」
「！…あかんわ、ほんま、あかん。」
キスの勢いのままAを押し倒した向井は、泣きながら笑っていて、何度も何度もAにキスをする。
「好き、ほんま好き。Aさんが好き、ずっと好き。」
「ん、私も。」
「好き過ぎる、ホンマに好き。
やから、俺に、しあわせにさせてな？」
「うん。」
「ぜったい、俺と、しあわせになってな？」
「うん。」
「一緒に、しあわせでおろな？」
「うん、幸せでいよ、ずっと。」
Aのその言葉に安心したのか、ふにゃりと笑った向井は、暫くAを抱きしめたまま、肩口にすりすりと鼻をすり寄せて、Aはその頭を撫でていた。
「…あれ？康二？」
暫くして、Aがそんな声を上げたのは向井の動きが止まり、耳元で規則的な呼吸音が聞こえ始めた頃で。
「え、うそ、康二？寝た？え？康二？？」
軽くその背を叩いても呼吸音は乱れることすらなく、Aを抱きしめている向井の腕だけが、応えるようにぐっと力を増す。
「ちょっ、離して、康二、ここ、床！
ねえ、康二！」
何とか向井の体を自分の上からどかそうと、Aがもがいても、向井の腕は離れることはなかった。
向井ごと少し転がって、上下で抱き締められる形から、左右に寝転がって抱きしめられる体勢に変えるのがAの精一杯。
アルコールのせいか、泣き疲れたのか、はたまた不安を爆発させたせいか、体勢を変えても起きる気配のない向井の瞼をそっと撫でて、Aは鼻先にキスを落とす。
本当はベッドで眠ってほしいけれど、こんな感情任せで後悔する明日があっても良いかもしれない。
向井とならば、何だって、いつか笑い話になるから。
「…おやすみ、康二。私も、大好きだよ。」
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Y.Harumizu(プロフ) - マコトさん» いつもありがとうございます^ ^この可愛さは彼にしか出せませんよね〜(//∇//)書いてて自分でもにやにやしました（笑） (11月12日 10時) (
レス) id: 245b47ec32 (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - うわ〜、何 この可愛らしい世界(*ﾉｪﾉ)ｷｬｰ めっちゃニヤニヤしながら読んじゃいました(笑) (11月12日 9時) (レス) id: f6a74c2234 (このIDを非表示/違反報告)
Y.Harumizu(プロフ) - わたたいさん» 初めまして。リクエストはお受けしていないのです。よろしくお願いします。 (11月12日 1時) (レス) id: 245b47ec32 (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月12日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
Y.Harumizu(プロフ) - ひまわり。さん» ありがとうございます☺️楽しみに思っていただけると嬉しいです☺️みんな魅力的過ぎて、本当書いてて楽しいです（笑） (8月17日 20時) (レス) id: 3d23a8217f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Y.Harumizu
| 作者ホームページ：http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/
作成日時：2023年8月6日 17時
